ミラド・デル・セマフォ/Mirador del Semàfor

【シリーズ 世界の廃墟】

2020年12月某日。
スペインのバルセロナにあるミラド・デル・セマフォという廃墟を訪れた。

この廃墟はバルセロナ滞在にあたり、色々と調べている最中に見つけた廃墟である。バルセロナの空港近くにあるという事で、なかなか面白そうだなと思い調査へ向かうことに……。

こちらが最寄り駅の様子___。

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宿泊したホテルが、かなり賑やかな場所にあったため、バルセロナにも喉かな場所があるんだなと感じさせるほど、静かな住宅街であった。目的の廃墟は、ここから5kmくらい南に進んだところにある。

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30分ほど歩くと建物はなくなり、遊歩道が続く__。驚いたのが、人の多さだ。年の瀬というのに多くの人が散歩やサイクリングをしていた。この行く先には、私が目的とする廃墟ぐらいしかないはずだが……。

さらに歩くこと30分___。
遠くに何やら廃墟らしき建物が見えてきた。

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建物の前に到着する。

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間違いなく廃墟のようだが、こちらは事前に調べていた物とは別の物。どうやら私が目的とする廃墟は、さらに奥へと進むようだ。とは言え、こちらの廃墟も、かなりのサイズ感で見ごたえのあるものだ。恐らく工場か何かの廃墟だったのだろう。

そこから、さらに進むと目的の廃墟が見えてきたのだが……が!!

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廃墟の前には、ラーメン一蘭くらいの列が出来ていた。どうやら、こちらは観光廃墟のようだ。入口には一人の男性がコロナ対策のため、入場規制を行っていた。私もそれに従い列に並ぶ。

5分ほどで、私の順番が来た。そして廃墟に続く一本道を歩き出す。

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近づくと思ったより肉付きは無く、ほとんど外観と骨組みだけとなっていたが、建物に使われているレンガが良い具合に風化しており、場所柄と相まって神々しさを感じだ。

中へと進む___。

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一階部分から入ったのに、想定以上に底が深く、結構怖かった。また中に入ると、それほど大きさを感じなかったが、一体何に使われていた場所なのだろうか……。

建物の裏側はこんな感じになっている。

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何だかディズニーランドのアトラクションで、列をなす場所の様な雰囲気だ。ただここからの景色は、なかなか見ごたえがあった。

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そして建物の2階にあたる場所に到着。

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2階もとくに残されているものは無く、すっからかんとした感じであった。入場制限の事もあるので、私は適度に写真を撮り、この場所を後にした。

後日、この場所について調べて見たところ1887年に建てられ、主に海上の監視小屋の様な目的で使われていたようだ。また手前でみた工場だと思っていた廃墟は兵舎として利用されていたとのことで、どちらも歴史のある廃墟であった。だから地元の方にも人気なのかもしれない。思わぬところで、スペインの歴史に触れられた良い探索であった。

おわり。

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Mirador del Semàfor

It is a historic ruin, and many people visited it.

Location: Barcelona Spain
Shooting date: 12/2020
category: Abandoned Places
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