モンサント森林公園の廃墟/Panoramic of Monsanto
【シリーズ 世界の廃墟】
2020年11月某日。
ポルトガルのリスボンにあるモンサント森林公園の廃墟を訪れた。
モンサント森林公園はリスボンの旧市街地より北西に位置する国有林で、1000ヘクタールの広大な森林に遊歩道やトレッキングコースなどがある公園だ。
リスボンの人々には馴染みのある場所なのか、平日に訪れたが結構な人がいた。
こちらが森林公園の入り口___。
入口と言っても、色んな箇所から入れるので最寄り駅の近くより入る事にした。
中心街からそれほど離れていない場所にあるのに、喉かで良い場所だ。
誰もいないところでマスクを取り、深呼吸をすると気持ちよかった。
園内のマップを発見。
ロッククライミングが出来る場所もあるみたいだ。
私の目的の廃墟まではおよそ2kmといったところだろうか……。
道中は少し登りになっていたが、旧市街地の急こう配に比べれば大したことはなかった。
歩く事30分___。
廃墟の入口に到着した。
こちらが入口の様子。
廃墟には似つかないしっかりとした門が、オープン状態で待ち構えていた。
ちなみにGoogle Mapでこの場所を見ると『景勝地』と出てくる。
廃墟なのに、コロナ対策もバッチリな様だ。
恐らく、制限は60人と書いているはず……。
そしてお目当ての廃墟とご対面する。
それほど大きくない廃墟であるが、存在感と独特なデザインに圧倒される。
廃墟には私の他にも数名の観光客がいて、思い思いに写真を撮っていた。
早速、私も最寄りの入口から中へと入る___。
建物に入るとすぐに看板の様な物を発見する。
どうやらこの廃墟のコースが描かれているようだ。
看板にはリスボン市の公式的なロゴも入っており、恐らく『安全に廃墟を楽しんでください』という事だろう。
私はコースに従い、一階を探索してみる___。
さすが街も地下鉄もグラフィティーまみれのリスボン。
廃墟ともなれば隙間なく、それで埋められていた。
続いて狭い階段を上がり、2階へと向かう___。
2階は1階と比べると広い空間で、多くの人が利用できる環境であったことを思わせる。
またデザイン性があり、なんだがオシャレな感じがした。
窓が「ZERO」になっているのはクールだ。
それにしても、ここは何の建物だったたのだろうか……。
2階には食べ物と飲み物が落ちていた。
もしかすると、夜間は誰かの住処になっているのかもしれない。
そして2階からの景色はとても美しく、リスボンの旧市街地が見えてくる。
この景色だけでも十分に来る価値がある場所だ。
ちなみに安全に配慮してか、展望スペースには手すりやフェンスが付いていた。
2階から1階まで床が抜ける様な廃墟も素敵だが、これだけ安全面に配慮してくれると、安心して写真が撮れる。
帰りは素敵な螺旋階段で1階へと降りる。
そして私が入場した入口とは逆の方向に位置する場所から外へと出てみた。
どうやら建物の構造上、こちらが本来の入口だったようだ。
この入口にあるステンドグラスがオシャレだった。
何だか車のアート作品も展示されていたりする。
私は1時間ほど滞在し、この場所を後にした。
私が知る中でも、最も公式に入れる廃墟の一つであろう。
しかし、廃墟の雰囲気を壊しているわけでもなく、見ごたえのある美しい廃墟であった。
警備員にステルスを決める廃墟侵入も楽しいが、こうやって落ち着いて見れる廃墟のほうが楽で良い。
最寄駅から見える水道橋もまた美しかった。
終わり___。
Panoramic of Monsanto
I think it is one of the most accessible Abandoned Places in the world.
The view from here was amazing.
Location: Lisbon Portugal
Shooting date: 11/2020
category: Abandoned Places
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