旧ユーゴスラビア国防省ビル/Yugoslav Ministry of Defence building
2020年4月某日。
セルビアのベオグラードにある旧ユーゴスラビア国防省ビルを訪れた。
この建物は1990年代に起きたコソボ紛争においてNATO軍の空爆を受けた場所である。
空爆によりビルには2発の爆弾が着弾し大きな被害をもたらした。
その旧ユーゴスラビア国防省ビルは現在も取り壊されることなく、今もベオグラードの中心街に廃墟となり残されている。
早速、私は宿泊先のアパートから歩いてビルを目指す___。
ちなみにベオグラードはコロナウィルスの影響により、現在も緊急事態宣言が出されている。
空港や陸路の閉鎖などにより、街に外国人の姿は殆どない……。
また外出制限もある中での調査のため、あまり大胆な行動や撮影は控えることにした。
こちらが旧ユーゴスラビア国防省ビル付近の街の様子___。

ヨーロッパでも有数の古都であるベオグラード。
歴史ある建物が並ぶこのエリアは『まさにヨーロッパ!』と言った感じで、大きな公園なども近くにあり、散歩などには最適の場所だ。
少し歩くと、それらしき建物が目に入る。

むき出しのコンクリート片が今にも落ちてきそうな状態となっていた。
恐らくあそこが、旧ユーゴスラビア国防省ビルだろう。
よく見ると、隣接する大きな建物もガラスは殆どなく廃墟となっていた。

歩道は屋根で守られている様だ。

私はさらに近づき、建物の正面へと周った。

大きな広告(?)により建物の多くは見えない状況となっていたが、隙間からわずかに内部の様子が見える___。何より、この広告の軍人さんが美人過ぎるのが気になる……。

そして、道路を挟んだ向こう側の建物も空爆の被害を残している。


こちらも凄まじい被害が見て分かる。
こんな美しい街並みで30年前に空爆があったとは想像しがたいが、旧ユーゴスラビア国防省ビルはそれを証明するかのようにその場所にあった。
これは廃墟マニアとしては是非、内部の調査を進めたいところだが、ビルの周辺には銃を携えた軍人さんがウロウロとしているので、すぐに諦めることにした……。

なんだか、目があっている気がする……。
私は20分ほど滞在し、逃げるようにこの場所を後にした。

非常事態の最中ということもあり、なかなか良い写真が撮れなかったが、この場所に来れた事はとても良い経験となった。
やはり滞在する国の歴史や文化に触れることは旅の醍醐味であると思う。
最後に___。

普段は観光客で賑わっているらしい【クネズ・ミハイロヴァ通り】も、コロナの影響で現地の人が数名歩く程度……。
早く日常が戻る事を願うばかりだ。
おわり。
Location: Belgrade Serbia
Shooting date: 04/2020
category: Historical place
This building is in the center of the city.
I want to see the inside, but security that can never be penetrated.
- 関連記事
-