カンボジア戦争博物館/Cambodian War Museum

【シリーズ 世界の博物館】

2019年11月某日。
カンボジアのシェムリアップにある『カンボジア戦争博物館』を訪れた。

シェムリアップ滞在中に見つけたこの場所は、戦争や内戦で多くの犠牲を出したカンボジアにおいて、少しでもその歴史を知っておきたいと思い、伺う経緯となった。

早速、アパートのホストさんから自転車を借り、博物館博物館を目指すことに。

アパートから博物館への道中はこんな感じ___。

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観光客の多いエリアやメインストーリーではコンクリート舗装された道が多いものの、少し外れると赤土の道が続く。

自転車を走らせること15分___。
博物館の案内が目に入る。

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看板に沿って進むと、チケットセンターが見えてきた。

米5ドルを支払い、敷地内へと進む____。
ちなみにシェムリアップでは観光が盛んなため、現地の通貨リエラよりも米ドルで支払うケースが多い。

そしてここが、カンボジア戦争博物館の入口。

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何だか入口の雰囲気を見る限り、それほど規模感のない博物館なのかと思う。
しかし、中に入ってみると……。

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年季の入った戦車や対空兵器が所狭しと並べられた圧巻の光景が目に入ってくる。フェンスや柵もなく、触れる距離まで近づく事ができ、注意書き等もなかったので、きっとお触りOKな感じかもしれない……。

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大型のヘリなんかも展示されていた。

続いて見つけたのは「Weapon House(ウェポン・ハウス)」と書かれた小屋。

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ここには様々な銃器が並べられていた。状態から察するに恐らくレプリカではなく、本物であろう___。

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さすがにこちらは「Don't Touch」であった。

他の小屋には爆弾や焼夷弾なども展示されていた。

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これは破裂した爆弾だろうか……。金属の塊がこの様に変形してしまうのだから、その威力は恐ろしいものだ。

さらに奥に進むと真新しい建物が見えてきた。

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ここは戦争・内戦当時の展示ではなく今、カンボジアが抱えている大きな問題が展示されていた。


地雷である。

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今も多くの地雷が埋めらているカンボジアでは毎年100件以上の被害が発生しており、亡くなられる方も多数いる。ここでは地雷の被害にあった方々の生活や仕事などについても紹介されており、何とも言えない、胸に刺さるものがあった。

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私は1時間30分ほど滞在してカンボジア戦争博物館をあとにした。

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90年代まで内戦が続いたカンボジアにおいて、戦争というのは我々日本人よりも遥かに身近なものであり、辛い歴史があったのだろう。笑顔が多いカンボジアから1日でも早く地雷が無くなることを願うばかりだ。

Cambodian War Museum

This museum is a little far from the city, but worth a visit.
Landmine damage is still occurring.

Location: SiemReap Cambodia
Shooting date: 11/2019
category: Historical place
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