二度目のトンド地区/Second time Tondo Slum
【シリーズ 世界のスラム街】
2019年05月某日。
フィリピンのマニラにあるトンド地区へ行ってきた。
トンドはマニラ北部に位置するスラムで、その面積は東アジア最大と言われている。
2年前にも一度、この地区へ行ったことがあるが今回は1ヶ月ほどマニラに滞在する機会があったので再訪問を決めた。
私はトンドから4キロほど南のホテルにチェックイン。
滞在したマンションからも行ける距離であったが、早朝のアタックが安全なのでホテルに宿泊した。
翌朝___。
万が一という事があるので、パスポートなどの貴重品はホテルに置いてく。
しかし、スマートフォンまで洗面台に置いてきてしまった・・・・・・。
私の旅において、スマートフォンは命より大切なブレインだ。
とは言え、取りに戻るのが面倒くさい距離で気づいたため、前回の記憶を頼りにトンドを目指すことにした。
こちらはホテルから1キロくらい北にある市場。
早朝から多くの人で賑わっていた。
そしてこの場所は人生最強に強烈な臭いがした。
さらに進むとホームレスタウンに突入する。
この辺りからトンド地区となり、マニラでも一気に雰囲気が変わる。
そして良い意味でも悪い意味でも外国人の私は絡まれるようになる。
そこからさらに数キロ北へ進む______。
ハッピーランドに無事到着。
ハッピーランド周辺は違法的に建てられたバラック小屋が並ぶエリアでトンド地区の中でも、最も貧しく危険な場所とされている。
早速、中に入ってみる___。
2年前に比べ、何か改善されている点などはあるだろうか。
私はすぐにその違いに気づく。
以前はヘドロまみれだった道が綺麗に舗装されていた。
マンホールの穴も開きっぱなしで危険な状態だったが、これは良い改善だ。
しかし、ハッピーランド以外の通りは変わらずといった感じ……。
続いて、隣の通りにあるゴミ収集エリアへと進む___。
このエリアに住む人の多くは市街地で回収したゴミからプラスティックや金属などを集め、それを売り生計を経てている。
私がいる時にも丁度、ゴミ収集車が到着した___。
荷台に乗った男性が次々とゴミ袋を地面に落とす。
そして女性二人がゴミ袋を破り、仕分けをしていた。
続いてペットボトルを分解する少年を発見。
軽く声をかけるが、朝も早いせいかあまり良いリアクションではなかった。
カッターを使い器用にラベルとボトルを分けていた。
恐らくゴミの中からペットボトルだけを集め、ここで分別しているのだろう。
未だにゴミからの錬金が行われている現実はあったが、確実にゴミの量は減っていた。
また体感として、バイクやジープニー(乗り合いタクシー)の数が多く見受けられる。
恐らく、トンド以外の場所へ出稼ぎに行く人も増えてきたのかもしれない。
とは言え、市街地と比べるとその格差はまだまだ大きい。
こちらはトンドから車で30分も離れていない市街地の様子だ。
日本人の私が見ても驚くようなビル群。
そしてこちらトンド地区の写真。
他国の貧困問題にどうこう言える立場ではないが、この差はあまりにも酷い。
続いて私は前回行けなかった【スモーキー・マウンテン】の跡地に向かった。
以前は丘を埋め尽くすほどのゴミがあったが、すっかり綺麗になっていた。
敷地内の一部はコンテナ置き場となっていたが、住んでいる方もいるようだ。
子供たちが近寄ってきたので、写真を撮らせてもらった。
お礼にカントリーマアムとキティちゃんのポケットティッシュをあげた。
カントリーマアムは溶けないので東南アジアの旅で最強のお菓子だ。
帰り際に立ち寄ったアパート。
ここは相変わらずの迫力だった・・・。
私は2時間ほど滞在して、トンド地区を後にした___。
これまでにも東南アジア各国の貧困エリアを見てきたが、やはりココは格別だ。
私個人が出来ることなどは高が知れているだろうが、何か出来ないものかと毎回考えさせられる。
とりあえず子供たちに平等のチャンスが与えられるようになって欲しい。
Second time Tondo Slum
East Asia's largest slum
It is said to be a dangerous place, but the smiles of the children are impressive.
Location: Manilar Philippines
Shooting date: 05/2019
category: Slum
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