バットマンナイトクラブの廃墟/Batman NightClub's Abandoned Building
【シリーズ 世界の廃墟】
2019年4月某日。
タイのパタヤにある
バットマンナイトクラブの廃墟を訪ねてみた。
パタヤには世界的なビーチがあり、観光客で常に賑わっている。
そして、かつては売春などでも盛んなエリアだった。
今でも多少の名残はあるものの、それほど激しいという印象は受けなかった。
日本の歌舞伎町の様なイメージだろうか……。
そんなパタヤにあるナイトクラブの廃墟。
私は徒歩圏内にホテルをとり、翌朝廃墟を目指した。
夜通し人で賑わうパタヤもさすがに朝方は静かなもの。
出来るだけ、ひと気がないうちに到着したいところだ。
歩くこと30分___。
どうやら遠くに見えるお城の様な建物が、バットマンナイトクラブだろう。
想定していたより、遥かにデカい。
そして思ったより住宅街にある……。
肉付きもしっかりとしており、状態としてはかなり良く見える。
パタヤ名物の爆裂野良犬たちを無視して正面へと周る。
バットマンのロゴが刻まれている。
ベン・アフレックも知らないバットマン城が確かにココにあった。
入口では夫婦が肉屋の屋台を開いていた。
カメラを構える私を気にする様子はなく、どうやらお客さん(侵入者)は日常的なのだろう。
探索をはじめる____。
正面左手に大きな入口を発見。
何かの搬入口だったのだろうか。
早速、中に入ってみる。
カメラの内蔵フラッシュを焚いて撮影をしているが、内部は入口付近の光が差し込む程度でかなり暗い。
そして中央には1mくらいの水が溜まっていた。
さらに写真には写っていないが、無数のコウモリが頭上を旋回している。
バットマンナイトクラブは皮肉にもコウモリの巣と化していたのだ。
外にいる野良犬の数倍、狂犬病に感染する可能性があるので、適当に撮影を済ませ外に出る。
続いて建物の裏手へと周ってみる___。
またしても素敵な入口を発見。
中は先ほどより暗い。
いらないだろうと日本に置いていったストロボが愛おしい……。
とは言えせっかく来たので、足元に注意し階段を上がる。
こちらが2階部分___。
思っていたよりも広い空間で恐らく、数百人はこのスペースに収容できるだろう。
天井に大きな穴が開いており、3階部分が見える。
こちらはお手洗い。
収容人数に比べると小さくないかと思うが、クラブに行ったことがないのでこんなものかもしれない。
続いて3階へと向かう___。
こちらも2階と同様、ダンスフロアだったようだ。
先ほど天井に見えていた穴が床で大きく口を開けている。
続いて4階、5階と進むも同じようなフロアだったので写真は割愛。
それにしても、このクラブは一体、何人収容できたのだろうか。
何よりビーチから少し離れたエリアにそんな人が集まったのだろうか……。
そして屋上に到着。
パタヤの街が一望できる屋上。
きっと友人や彼女と酒を飲みながら観るこの夜景は綺麗だったろう……。
現役時代、ポジティブな場所であればあるほど廃墟になると哀愁を感じてしまうものだ。
帰りはエレベーターで降りよう。
と思ったが・・・
どれだけ待っても、箱は来てくれそうもない。
恐らく金になるエレベーターは回収されたのだろう。
私は1時間30分ほど滞在し、バットマンナイトクラブを後にした。
バンコクの廃墟は2連敗中と相性の悪いタイ王国において、この規模の廃墟に侵入できたことはかなり嬉しい。
とは言え気を付ける点が多すぎる廃墟。
それを甘んじた時に大きな事故にあう予感がする。
その日が来るまで旅を続けよう。
Batman NightClub's Abandoned Building
Batman Night Club, one of Thailand's leading Abandoned Places.
This place where the bats Abode is just Batman Castle.
Location: Pattaya Thailand
Shooting date: 04/2019
category: Abandoned Places
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