ミマランド/Mimaland

【シリーズ 世界の廃墟】

2019年3月某日。
マレーシアにある廃遊園地ミマランド(Mimaland)を訪ねてみた。

ここはかつて現地の子供たちが憧れた恐竜のテーマパークだ。
園内には今でも当時の恐竜たちが展示されているとのこと。

早速、最寄りの駅からミマランドを目指すことに。
しかし、最寄り駅と言ってもここから10数キロ北に歩かなければならない。
日中35°にも達するこの地域においてはかなり過酷な道のりだ。

歩くこと1時間____。

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すっかり田舎町となった景色。
マレーシアでの住居は首都クアラルンプールの中心街にあるため、この様な景色になると何だか落ち着く。

さらに歩くこと1時間____。
地図上ではココらへんのはずだが……。

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何やら門の様なものを発見し、いよいよ廃遊園地かと期待が高まるが……

キツイ坂が現れる。

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結局、ここからさらに20分ほど坂を上ることになる。
人はおらず出会うのはサルばかり……。

ようやくここでミマランドの入口らしき場所に到着した。

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目の前には2メートル強のフェンスが立ちはだかるも____

左手に数メートル進むと……

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有難き先陣たちの助け⇒早速、中へと入ってみる。

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恐らくここが現役時代のゲートだろう。
老朽化が進み、廃墟としては良い雰囲気だ。

これはパーク内もきっと良い感じになっているだろうと期待したが……

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ゲートの先はほぼジャングルであった。
日本の山林で気を付ける範囲は底が知れているが、マレーシアでは何にどう気を付ければ良いのかも分からない。

とりあえず道?みたいなのに沿って進む。

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想定とは違った雰囲気であることは分かって来たが、肝心の恐竜に出会えない。
恐らく、このジャングルのどこかに隠れているのだろう。

辺りを警戒しながら恐竜を探していると大きな池に到着した。

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ここで謎の生き物が音を立て茂みへと消えてく……。
音の大きさからしてミズオオトカゲとかの類だろうか。(さすがにワニではないだろう)

池のそばに廃墟を発見。

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売店やレストランがあった場所だろう。
かなり広いスペースと謎のでっかいレンガの窯があった。

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恐竜はいないが、ダービーと書かれた馬と遭遇する。
彼らが24時間365日ここにいる事を考えると何だか切なくなってくる。

その後も2時間ほど園内を探索したが結局、恐竜には会えなかった。
クモの巣と謎の物音、サルの威嚇とかなりプレッシャーのある現場に耐え切れず私はゲートへと戻った。

閉園になってから既に20年近くが経っている事もあり、恐竜は撤去されてしまったのか?
はたまたジャングルの奥にまだ眠っているのか?

真相はミズオオトカゲと共に消えていった……。

そして帰り際にみたゲートが何だかとても美しかった。

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おわり。

Mimaland

Abandoned Park like a jungle.
It was a battle of heat and fear.

Location: Selangor Malaysia
Shooting date: 03/2019
category: Abandoned Places
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