ダラ地区/Dala Area

【シリーズ 世界のスラム街】

2019年1月某日。
ミャンマーのヤンゴンにあるダラ地区を訪ねてみた。

ダラ地区はヤンゴンの市街地と大きな河を挟んで対岸するエリアだ。
この地区は市街地に比べると所得の低い方が住んでおり一部ではスラムと化しているなどの情報もある。

早速、ダラ地区へ向かうフェリーの乗り場を目指した。

歩くこと20分_____。
フェリー乗り場が見えてきた。

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ダラ地区行きのフェリーのほかにも出航する船があるのだろうか、思った以上に人で賑わっていた。

道路を無事に渡り、フェリー乗り場に到着。

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すると一人の男性が英語で話しかけてきた。
ヤンゴンにおいて英語や日本語を喋れる人はちょっと要注意な面もあるので警戒。

どうやら『ダラ地区に行きたいなら、俺のガイドが必要だ!』のこと。
やはり、そう来たか……。

チケット売り場の人とも仲の良い彼の条件を呑まなければ、どうやらダラ地区には行けないようだ。渋々、彼のガイドを受けることに___。

そして2人でフェリーに乗り込む。

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思っていた以上に綺麗なフェリー。ガイドの話によると、どうやら日本のNPO団体?が造った船らしく、日本人はパスポートを見せると無料で乗船できるらしい。残念な事に私はホテルにパスポートを預けていたので100円くらいだったか支払い乗船。

出航して10分ほどで対岸に到着。

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いっせいに人々が降り、かなりの混雑に……。
このままガイドの彼を巻こうかとも考えたが、ここはもうダラ地区。
敵をつくることはやめておこう。

ガイドの案内で自転車タクシーに乗り込む。
歩いて周ることがモットーの私には少し不服だったが、タクシーはダラ地区の中心部へ動き始める。

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他の外国人観光客も何人か来ており、同じように自転車タクシーに乗っていた。
逆に歩いて観光することは出来ないのかもしれない……。

そしてタクシーが最初に止まったのは寺院。

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ガイドと二人で中に入る。
寺院の歴史やお坊さんたちが暮らす小屋などを説明してくれ、非常に有難かったが目的はこういう場所ではない。

私はガイドにローカルな村に行きたいと交渉。
「わかってますよ~」と言った感じでOKサイン出る。
恐らく、他の外国人も同じ様なリクエストをしているのだろう。

再びタクシーに乗り、ローカルな村を目指す。

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10分ほど進んだ所で、学校を発見する。
こうなったら逆に無茶苦茶なお願いをしてみようと思い、『学校の取材はできないか?』と交渉してみるも。

『勉強中だ!』と一層された。
そりゃそうだ……。

学校から進むことさらに10分ほど_____。

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ローカルな村に到着したようだ。
子供たちも私を見つけると手を振って歓迎してくれた。

この辺でタクシーを止めてもらい写真撮影を開始。

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ガイドが村の人たちに交渉してくれたので、スムーズに撮ることが出来た。
そこら辺は本当に有難かった。

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さらにドライバーの自宅が近所にあるという事でお邪魔することに____。

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竹で作られた雰囲気のある家。
施錠は南京錠。

家の中はこんな感じ____。

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この家に奥さんと子供たちと5人で暮らしているとのこと。
綺麗に整頓されていたので、外観よりも広く感じた。

トイレは直接外に流れるタイプ。

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家の中で撮影をしているとお茶まで出してくれた。
どうやら向かいの家に住むドライバーのお母さんが入れてくれたようだ。

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恐らくミルクティーだろう……強烈に甘いものの、味はしっかりとあり美味しかった。

よほど私が美味しそうに飲んでいたのか、今度は彼らのオススメのカフェへ行くことに____。

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男4人で小さなテーブルでお茶とケーキを頂く____。

ここでガイドが「2時30分経ったから戻ろう!」と言ってきた。
どうやらドライバーはそれ以上になると延長料金が発生するらしい……。

各所で丁寧にガイドと通訳をしてくれた彼。
最初は疑いの目を持っていたが、どうやら悪い人では無いようだ。
カフェから出る際も『財布と携帯電話は大丈夫か?』など細かな気遣いをしてくれた。

グルっとダラ地区を周わり、フェリー乗り場に戻ってきた。

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ドライバーとはここでお別れ。
舗装されていない道をこんな太っちょな私を乗せてくれたことに感謝。

最後に写真も撮らせて頂きました。

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私とガイドは約2時間30分の滞在でダラ地区を後に……。
ガイドやドライバーのおかげで、より現地の方とコミュニケーションが取れ、普段は一人でしか周らない私も今回ばかりはこれで良かったと思う。

とは言え、次回は何とか一人で周ってみたいダラ地区でした。

翌日、ダラ地区とは別の場所にお邪魔させていただいた。

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こちらでも子供たちやお母さんたち、さらには全身タトゥーのおっちゃんまで優しく接してくれた。
本当に心の優しい人が多いヤンゴンでした。


おわり!
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Dala Area

Location: Yangon Myanmar
Shooting date: 01/2019
category: Slum

Dara district of Yangon.
Everyone I met was a gentle smile was impressive.
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