ゲテモノ料理の屋台街/Bizarre foods stand


2018年5月某日
インドネシア・ジャカルタにあるゲテモノ料理の屋台街に行ってきた。

今回のジャカルタ旅はスラム街を周る予定であったが、たまたまホテルの近くに素敵な屋台街がある事を知り、早速行ってみた。

夜19:00 ホテルを出発___。
DSC00550.jpgホテルは裏路地にあったため、辺りは真っ暗。
両サイドはむき出しの用水路になっているので、気をつけなければならない……。

20分ほど歩くと大通りに出る___。
DSC00561.jpgここら辺にゲテモノ料理の屋台があるはず…。
早速、探してみる。

こちらは魚介類を食べられるお店。
DSC00555.jpg一瞬、『ゲテモノか!?』と思うも、イラストを見る限りゲテモノの様な物はない……。

DSC00552.jpgその他にも鳥料理のお店やお菓子を売る屋台などが並ぶも、どれも至って普通といった感じだ。

DSC00568.jpgその後、30分ほど探してみるが、それらしき屋台は見つから無い……。
ゲテモノ料理は無くなってしまったのか!?

猫に聞いてみるが、分からない様子…。
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翌日の朝が早いという事もあり、諦めて来た道を歩き始める___。

と・・・

!?
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!!?
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!!!???
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IT'S コブラ!!
ホテルを出発してから1時間ほど、ようやくゲテモノらしい奴と出会えた。

早速、店に近づく__。
お店はどうやら家族経営で、お父さんから5歳くらいの女の子までオールスターで営業中。
他にお客さんはおらず、私が注文すると家族全員が一斉に動き出す。
完璧に組織化された動きだ……。

ちなみに1匹100,000ルピア(約770円)。
さほど高い気はしないが一食150円くらいで食べられるジャカルタとしては割りかし高めなお値段。


まずは高校生くらいのお兄ちゃんがカゴから活きの良い1匹を選んでくれた。
DSC00583.jpgその間にお父さんが焼き場に炭を入れ温め始める。
どうやらコブラは焼きで頂ける様だ__。

慣れた手つきでコブラの頭を木製の道具へと挟み、切り落とす。
DSC00583.jpgDSC00591.jpg

続いて血抜きの作業。
受け皿がマグカップである事に嫌な予感はしていたが、この時のお兄ちゃんはバリスタみたいでカッコよかった。
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血抜きが終わると中学生くらいのお姉ちゃんとコブラを引っ張りっこ。
あっという間に皮が剥がされる……。
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お父さんが『いい写真撮れてるか〜?』とカメラを覗き込んでくるが正直、相手にしていると作業がどんどん進んでしまいそうだ……。

内臓が床に置かれたタライに落とされる。心臓はドクドクと動き続けていた…。
DSC00603.jpgどうやら内臓は食べない様だ___。


するとお姉ちゃんがドリンクを持ってきてくれた。




DSC00607.jpgやっぱり飲むのねww
出されたのに『いらない!』とは言えないので、とりあえず飲んでみる………。

何かで割られているのか意外と飲みやすく2口ほどで飲み干せた。
DSC00609.jpg口が真っ赤になっていたのか、ティッシュと水を渡される。
その水で口を濯ぐと一気に血の味が口に広がる。でも不味くはない……。


その間にも作業は続く___串打ちだ。
DSC00610.jpg前に焼き鳥の串打ちはやった事があるが、蛇は身の弾力があるため難しいはず……だが、二人は苦もなさそうに手際よく刺していく。

血が回って来たのか、顔が熱くなってくる。

最後は焼き___。
DSC00614.jpg『仕上げはお父〜さん』と言う事なのか、これまで活躍して来なかったお父さんが焼きを担当する。
まぁ焼き鳥やウナギの世界でも『串打ち三年、焼き一生』と言うくらい焼きは難しいのだろう…。


焼き上がりを待つ間、お風呂の椅子の様な物と水を用意してくれた。
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匂いに誘われたのか、ここで猫ちゃんが登場___。
DSC00625.jpg猫は蛇が苦手だと言うが大丈夫なのか??
気づいていないだけでは……『猫!横!横!』と"志村後ろ"状態になる。

そしてついに完成!
DSC00626.jpgたっぷりと付けられたサテーソースと香辛料。く、くさいのか……。

しかし、食べてみるとこれがビックリ!!
全くクセもなく、鶏肉と言っても過言ではない(むしろ鶏より旨い?)
ただその食感は独特で最初の口当たりは柔らかく鶏皮の様だが歯ごたえが半端じゃない…。

噛む度にバインバインの反発してくる。
ソースとの相性もよく、簡単に完食してしまった___。

気がつくとお兄ちゃんを残し、皆んなどっかへ行ってしまった。
今日の売り上げは私一人でも十分だったのかもしれない……。
ただ100,000ルピアでこれだけの味とショーの様な物を見せて貰ったと考えれば、こちらとしては安いくらいだ。

水のお代わりなど最後まで気を配ってくれたお兄ちゃんに帰り際、チップを渡すとここ一番の笑顔を貰う。
今回の旅の目的ではなかったが、お腹も心もいっぱいになった夜であった___。


しかしここで思う…。
こんな美味しかった物をゲテモノ料理としてブログにあげて良いものか?
現地の人にとっては庶民的な食べ物であったら失礼ではないだろうか??

が・・・

コブラを食べる私を見て現地の若い子が悲鳴をあげていたので、きっと現地でも珍味なのだろうw


以上____。




『うまかったか??』
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Bizarre foods stand

Location: Jakarta Indonesia
Shooting date: 05/2018
category: Market & NightMarket

I ate cobra for the first time.
With taste like chicken and the best texture!
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