セルビア料理おすすめレストラン~ベオグラード編~/Serbia food restaurant-Belgrade edition-
【シリーズ 世界のレストラン】
セルビアのベオグラード滞在中に行ったレストランと名物のセルビア料理をご紹介させていただきます。ベオグラードの旅を検討されている方の役に少しでも立てばと思っております。値段はセルビアの通貨RSD(セルビア・ディナール)表記となります。
1.カラジョルジェバ シュニッツェラ Karađorđeva Šnicla 1,560RSD
カイマックというチーズのような乳製品を豚肉で巻いて揚げた料理。セルビアのおすすめ料理と調べると1番、2番に名前が出てくるほど定番な料理です。熱々でサクサクの衣の中から、バターのように溶けたカイマックが口に広がり、さらに豚肉の旨味や甘味が追随してきます。日本では絶対にお米が欲しくなる一品で、トンカツやチーズカツなどが好きな方にお勧めです。
2.ショプスカサラダ Srpska Salad 560RSD
ショプスカサラダはバルカン半島を中心に親しまれているサラダで、セルビアでも伝統的なサラダの一つです。トマトやきゅうり、青唐辛子などが入っています。大きくカットされた野菜にはしっかりと塩気があり、とても食べ応えのあるサラダです。青唐辛子が少し辛かったので、苦手な方やお子様はご注意を・・・。
3.ギバニッツァ Gibanica 590RSD
セルビアの伝統的なパイ料理です。パイはサクサクではなく、しっとりとした柔らかい食感です。中にはたっぷりとチーズ(カッテージチーズのような物)が入っています。チーズは癖がなく、塩気と甘みが丁度良いので、日本人好みのチーズだと思います。私が行ったレストランのギバニッツァは、かなりの大きさだったので、メイン料理と一緒に頼むと、結構な量になるので、シェアすることをお勧めします。
カラジョルジェバ シュニッツェラとショプスカサラダ、ギバニッツァはレストラン
『Manufaktura Restaurant Belgrade』で食べました。
4.チャバプチチ Ćevapčići 1,090RSD
旧ユーゴスラビアの国では、どこでも定番なチャバプチチ。もちろんセルビアでも代表する料理のひとつです。豚肉と牛肉の合い挽き肉にスパイスを混ぜ、こんがりと焼いたワイルドな味わいの肉料理です。独特の噛み応えと、ジューシーなチャバプチチは肉好きには、たまらない一品です。スパイスにも癖や辛みは無いので、日本人好みの肉料理といっても良いかと思います。
5.アイバル Ajvar 490RSD
茹でた(または焼いた)パプリカを植物油に漬け込んだ旧ユーゴスラビア圏で副菜として親しまれているアイバル。パプリカの他に、ナスやニンニク、トウガラシなどが入るものもあり、地域や家庭によって様々な作り方があるようです。見た目はとても辛そうに見えますが、パプリカの旨味と甘み、オイルの香りを感じさせる魔法のディップソースです。
チャバプチチとアイバルはレストラン
『Zavičaj Skadarlija』で食べました。
6.セルビアン・グラーシュ Serbian Goulash 990RSD
ハンガリーが起源とされるグラーシュですが、セルビアでも人気料理のひとつです。他の国と違う点としては、多くのレストランで、マッシュポテトが付け添えとなっていることです。とても柔らかい牛肉と複雑なスパイスの香りを感じるグラーシュとマッシュポテトの相性はとても良く、何だかカレーライスの様に食べてしまいました。少しだけ辛いと感じましたが、それほど強い辛みではなかったです。日本でビーフシチューが好きな方にお勧めです。
7.カイマック Kajmak 699RSD
トルコを起源とする伝統的な乳製品。セルビアを含むバルカン半島でも長く親しまれており、セルビアではレストランのスターターやオードブルとして提供されていたり、スーパーマーケットなどでも簡単に購入することが出来ます。塩味のある生クリームのような味わいとチーズともクリームとも言えない独特の食感が魅力です。パンやピタのお供には最高のカイマックはチーズやバターなどが好きな方にお勧めの一品です。
8.プロヤ Proja(2個) 200RSD
コーンを原材料としたセルビアを代表するパンのひとつであるプロヤ。一口より少し大きいくらいのサイズで、表面はカリッと中は柔らかい食感。二つに割ると中からコーンの香りが広がり、食欲のわく魅力的なパンです。何もつけなくても十分に美味しいですが、先ほど紹介させて頂いたカイマックと相性も良いので、セットで注文されることをお勧めします。
セルビアン・グラーシュとカイマック、プロヤはレストラン
『Пролеће』で食べました。
9.プレブラナッツwithソーセージ Пребранац Kobasice 810RSD
ヨーロッパではポピュラーなクランベリービーンを使ったセルビアの伝統料理。隣国の北マケドニアなどでも親しまれておりますが、英語圏では"セルビアンスープ"と呼ばれるセルビアを代表する料理です。スープというよりは、カレーのように食べ応えがあり、香辛料でしっかりと味付けされており、食が進みます。ふんだんに使われたクランベリービーンの甘みと旨味が強く、さらに私が頂いたレストランではカリっと焼かれたソーセージが乗っており、これがまた美味しかったです。
10.プニェニャ・パプリカ Punjena paprika 930RSD
お肉やお米をトマトソースで煮込み、大きなパプリカの中に詰めたプニェニャ・パプリカは東ヨーロッパを中心に親しまれている料理のひとつです。表面のパプリカはすぐに崩れてしまうほど柔らかい一方で、中の餡はとても食べ応えがあり、おかずとして完成度の高い料理です。他の国のドルマなどに比べると味にクセはなく、付け添えのマッシュポテトとの相性も良かったです。多くの方にお勧めできる料理です。
プレブラナッツwithソーセージとプニェニャ・パプリカはレストラン
『Restoran Mihailo』で食べました。
11.プレスカビッツァ Pljeskavica 1,150RSD
チャバプチチと同様にバルカン半島では、とてもポピュラーな挽肉料理。ハンバーグのような見た目をしておりますが、より肉肉しい食感とスパイス香る味わいはハンバーグとは違った魅力があります。またセルビアではカイマックと一緒に食べるのがとても人気です。カイマックの甘みと塩気はどんな挽肉料理でも相いますが、プレスカビッツァは格別に相性がよいと思います。私が食べたレストランでは、なぜかカイマックがプレスカビッツァの下に敷かれており、カイマックの追加注文が通じてなかったのかと不安になった節もありましたが、とても美味しかったです。
12.キャベツのサラダ kupus svez salata 290RSD
本当は"ポドバラック"というキャベツとベーコンを炒めた料理を注文したのですが、ソウルドアウトということで、代わりに注文したキャベツのサラダ。しかし、ただのキャベツサラダと侮るなかれ、程よい塩気と酸味を感じる味付けとキャベツの甘みが絶品の一品。小さなお皿で出てきましたが、大きなクッキングボールで食べたいと思うほど美味しかったです。
プレスカビッツァとキャベツのサラダはレストラン
『Restoran Mihailo』で食べました。
13.レイジーパイ Лења пита 180RSD
セルビアを代表するレイジーパイは、しっとりとサクっの間のような食感のクッキー生地と、間に挟まれた甘いリンゴの餡の相性がとても良く、コーヒーや紅茶のお供には最高のスイーツです。他の国ではベリー系のフルーツが使われていることもあるようですが、セルビアではリンゴが定番のようです。ちなみにレイジーとは『怠け者』という意味で、これを食べると怠けてしまうほどの美味さという事らしいです。私が頂いたベーカリーではトルココーヒーと一緒に頂くことができました。濃いコーヒーとの相性は抜群です。
レイジーパイはカフェ
『Kljuch』で食べました。
番外編.バニリッツァ Vanilice(250g) 400BAM
ひと口サイズの柔らかなクッキーの間にアプリコットのジャムを挟んだセルビアでは定番のスイーツ。表面にはたっぷりと粉砂糖がまぶされていますが、見た目以上にしつこい甘さはなく、このサイズ感も相まってパクパクと食べてしまいます。セルビアではスーパーマーケットや市場なので簡単に購入することができます。コーヒーや紅茶のお供にも最適です。
バニリッツァは市場
『Palilula Market』で購入しました。
以上、セルビアのオススメ料理とベオグラードで食べられるレストランの紹介でした。
※注意※
・私は2023年8月にベオグラードを訪れていました。既にレストランが無かったり、メニューや値段が変わっている可能性もあります。また季節によっては提供されていない可能性もありますので事前にご確認ください。
・名物のセルビア料理を自力で調べ、ご紹介しているつもりです。しかし勘違いして食べて、ご紹介している可能性もありますので、予めご了承ください。
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