オリンピック博物館/Sarajevo Winter Olympics Museum
【シリーズ 世界の博物館】
2023年7月某日、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボにあるオリンピック博物館を訪れた。ここは1984年にサラエボで開催された冬季オリンピックと2019年開催のヨーロッパユースオリンピック冬季フェスティバルの記憶を後世に伝えるために設立された博物館である。今回、ひと月ほどサラエボに滞在する機会があったので、訪れた次第である。
こちらがオリンピック博物館の外観のようす。
博物館はサラエボオリンピックが開催された1984年に設立されたが、1992年4月、サラエボ包囲戦において建物が破壊された。そして2020年に再オープンしたということで、まだ真新しさを感じる佇まいである。
博物館は月曜日が定休日で、それ以外の日は10時から18時まで開館しているようだ。チケットは建物に入って、すぐの受付で購入できる。入館料は12兌換マルク(約1000円)。写真撮影の許可も頂き、いざ館内へ。
こちらがサラエボのオリンピック博物館のようす。
館内にはオリンピック当時の感動を伝える写真や、各競技を紹介するパネルなどが並ぶ。またオリンピックのロゴが入ったコートなどが展示されていた。恐らく開会式などで選手たちが着用したものと思われる。私もそれなりにスポーツに興味があるほうなので、直感的な展示はとても興味深く、見入ってしまうものであった。
決して広い展示スペースではないが、2020年にリニューアルオープンしたこともあり、館内はとても綺麗であった。また平日ということもあってか、お客さんも私以外に一組しかおらず、ゆっくりと展示品を見ることができた。サラエボではサラエボ紛争に関する博物館や歴史的な建造物が人気の観光スポットとなっているが、このオリンピック博物館もなかなか魅力的な場所である。
こちらはオリンピック開催当時に作成されたポスターである。
とても躍動感のある素晴らしいデザインである。よくデザインは一周するなどと言われるが、確かにこれが去年開催されたオリンピックのポスターだと言われても、疑いはしないだろう。
続いて2階の展示スペースへと移動する。
2階は2019年開催されたヨーロッパユースオリンピック冬季フェスティバルの展示と、サラエボオリンピックの競技で着用された衣服、ユニフォームの展示や授与されたメダルなどが並ぶ。オリンピックのメダルをこの距離で見る機会は今までなかったので、とても良い経験であった。
ちなみにサラエボオリンピックでは39種目の競技が行われ、当日ユーゴスラビア社会主義連邦共和国であったサラエボは社会主義国で初めて冬季オリンピックを開催した都市となった。日本からも39名のアスリートが参加し、スピードスケート男子500mで北沢欣浩さんが銀メダルを獲得している。
続いて見つけたのは、オリンピック開催を記念した切手である。
こちらもまたポスター同様に味のある素晴らしいデザインである。中には消印が押されているもあったが、これほど様々なデザインの物が発行されたことを考えると当時の盛り上がりが分かる。
その後も館内の様々な展示品を見て回る。
私は1時間ほど滞在し、サラエボのオリンピック博物館を後にした。サラエボの滞在が決まった日から結構気になっていたオリンピック博物館。実際に行くと、とても綺麗な館内でゆっくりと展示品を観れたことはとても有意義な時間であった。これからもこんな素敵な博物館に出会いたい。
おわり。
Sarajevo Winter Olympics Museum
A museum that conveys the memories of the Olympic Games held in Sarajevo. The inside of the museum is very clean and there are wonderful exhibits.
Location: Sarajevo Bosnia and Herzegovina
Shooting date: 7/2023
Category: Amazing place
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