ヴィシェフラット民族墓地/Vyšehradský hřbitov
2023年6月某日、チェコのプラハにあるヴィシェフラット民族墓地を訪れた。この場所はプラハの旧市街地より南に位置する墓地であり、13世紀頃に設立された由緒ある墓地だ。今回、ひと月ほどプラハ近郊に滞在する機会があったので、訪れた次第である。
こちらがヴィシェフラット民族墓地の入り口のようす。
ヴィシェフラット民族墓地は観光で有名なヴィシェフラットという要塞の敷地内にあり、このヴィシェフラット民族墓地も合わせて観光客に人気のスポットである。墓地ということもあり、状況によっては写真を撮ったり、ブログの記事にすることも難しいケースが多いのだが、こちらはどうやら大丈夫な模様である。
スケボー禁止はさすがに分かるだろうと思いつつ、早速敷地内へと入る。ちなみに入場料は無料であるが、夜間は閉門するようなので注意が必要である。また隣接する聖ペテロ聖パウロ教会は入場料が発生する。
こちらがヴィシェフラット民族墓地の敷地内のようす。
私が今まで訪れた墓地の中でも有数の綺麗に整備された墓地である。決して広い敷地という訳ではないが、多くの墓石が並び、中には個性豊かなものもあったりする。ちなみに写真には可能な限り写らないようにしているが、想像以上に観光客が多い場所であった。ツアー客もいたりする。
どうやらヴィシェフラット民族墓地には世界的に有名な作曲家やアーティストが眠っているようだ。
この手の事は、かなり疎い私。正直、その名前を並べられても知っている方は少なく、唯一している方はベドルジハ・スメタナだけであった。彼は日本でも合唱曲として良く知られている『モルダウ』などを作曲された方である。上の一枚目の写真が彼のお墓である。その他にもチェコを代表するオペラ歌手や彫刻家、俳優など様々な分野で活躍された方の墓地が並び、中には職業が一目で分かる方もいたりする。
こちらはカヤ・サウデク氏という漫画家・イラストレーターの方のお墓である。1970年代から1980年代にチェコで活躍された彼は個性のある素敵なタッチで『チェコ漫画の王』とも呼ばれている。
またヴィシェフラット民族墓地の中央にはインパクトのあるモニュメントが鎮座している。
こちらは『スラヴィン』という共同墓地である。チェコの有名な建築家アントニン・ヴィールによって建てられたスラヴィンはチェコで活躍された偉人を称えるパンテオン(国の最も重要な英雄や人物の聖域)として建てられたものである。その圧倒的な存在感は、ここに訪れる全ての人の心に深く印象付ける美しいモニュメントであった。
その後もヴィシェフラット民族墓地の敷地内を探索し、美しい墓石たちを写真に収めていく。
私は1時間ほど滞在し、ヴィシェフラット民族墓地を後にした。あまり事前情報を持たずして訪問してしまったため、もっと多くの歴史や著名人のお墓を確認することができたかもしれないが、それでも歴史を感じさせる多くの墓石やスラヴィンはとても印象的で素晴らしいものであった。これからも世界中の素晴らしい墓地を訪れていきたい。
おわり。
Vyšehradský hřbitov
Cemetery in the fortress south of Prague. Many celebrities are buried in the historic cemetery. Also, the mass grave that honored their achievements was a wonderful monument with a great impact.
Location:Prague Czech
Shooting date: 6/2023
category: Cemetery & Funeral
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