ノイシュテッター・マーケット/Neustädter Markthalle
【シリーズ 世界の市場】
2023年6月某日、ドイツのドレスデンにあるノイシュテッター・マーケットを訪れた。ここは観光客で賑わう旧市街地からラベ川を渡った新市街地にある総合マーケットである。今回、短い期間であったが、ドレスデン滞在中に訪れた次第である。
こちらが、ノイシュテッター・マーケットの入り口のようす。
歴史を感じさせる美しいホールマーケットである。事前情報では、もう少し小規模の市場を想像していたのだが、横長の大きな市場である。これは場内も気になるところだ。早速、中へと入ってみる。
こちらがノイシュテッター・マーケット場内のようす。
地下を合わせた3階建てのようだ。外観は歴史を感じさせる佇まいであったが、内装は近代的で、とても清潔感がある。訪れた時間が少し遅かったためか、それほどお客さんはいなかった。とりあえずグランドフロアから階段を上がり、上のフロアを覗いてみることにした。
上のフロアでは主に衣服や靴、カバンなどが販売されている。お値段も、なかなかリーズナブルである。海外を移動しながら生活をしていると、洋服や靴を購入しても、短期間しか使わないケースが多く、どうしても質より価格が重要となってくる。この様なお店が近所にあると、本当に助かるのである。
とは言え、今は特に必要なものはないので、何だかドイツっぽい素敵なプレートを購入させて頂いた。
次にグランドフロアの前に地下を覗いてみることにした。地下にはレストランとトイレがあったが、それ以外にお店はなかった。しかし、何だか不思議な空間が広がる。
後日、インターネットで調べてみると、この市場は1896年に取り壊された歩兵兵舎の跡地に設営されたようだ。第2次世界大戦ではホールの半分が空爆により破壊された。その後、1981年改修され、今のホールマーケットの姿になったようだ。
もしかすると地下は歩兵兵舎の名残で、写真のような仕切られた空間になっているのかもしれない。続いてグランドフロアに戻り、お店を覗いてみる。
まず目に入ってきたのが、チーズとお肉のお店だ。綺麗なディスプレイには新鮮な食材が並ぶ。お値段はユーロ圏ということもあり、簡単に手が出る値段ではなかったが、さすがドイツ。ソーセージの種類は豊富であった。
続いて日用品を扱うお店を発見。
こちらのお店では、食器や可愛い置物、民芸品など、たくさんの商品が並ぶ。デザイン性の高いものが多く、観光客がこの場所でお土産を買うのも、ありな感じであった。私も是非、購入して帰りたいところだが、すでに別の場所で買ったお土産で予算は底を突き、こちらでの購入は断念。
その他にもグランドフロアには青果店やお花屋さんがあり、スーパーマーケットも入っている。どうやら食材や日用品は、この市場で揃ってしまう感じのようだ。
最後に市場飯を頂くことにした。とは言え、地下にあるレストランはアジアンフードのため、今回はグランドフロアのベーカリー屋さんで、プレッツェルとコーラを頂くことにした。
プレッツェルはビッグサイズで、お値段は1.15€(約180円)。かなりお買い得である。味の方は、私が知っているプレッツェルより遥かに塩気が強かったが、癖になる味わいであった。貧乏旅人の私にとっては、この価格で名物を頂けるのは有難い限りである。
私は1時間ほど滞在し、ノイシュテッター・マーケットを後にした。
ドレスデンは教会や宮殿が観光スポットとして有名だが、ノイシュテッター・マーケットのような地域の人の生活が見えてくる場所を訪れるのも、なかなか面白いものである。これからも街の皆様のお邪魔にならない程度に、世界中の市場も巡っていきたい。
おわり。
Neustädter Markthalle
Market in Dresden, Germany. The market is a very historic building, but it's also clean. It's a wonderful market with food and handicrafts.
Location: Dresden Germany
Shooting date: 6/2023
Category: Market & Night Market
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