ヴロツワフ・マーケット・ホール/Wrocław Market Hall
【シリーズ 世界の市場】
2023年5月某日、ポーランドのヴロツワフにあるヴロツワフ・マーケット・ホールを訪れた。この市場は旧市街地に隣接し、ヴロツワフ市民の台所として親しまれる一方、ヴロツワフを訪れた観光客にも人気のスポットである。今回、短い滞在期間ではあったが、ヴロツワフ滞在に合わせて、こちらの市場を訪れた次第である。
こちらがヴロツワフ・マーケット・ホールの入り口のようす。
少し寄りの写真になってしまったが、歴史を感じさせる美しい建物である。調べてみると、こちらの建物は1908年頃、まだヴロツワフがドイツ帝国の一部だった頃に建てられた、ヨーロッパで最も古いトラス構造の鉄筋コンクリート製の建物とのこと。早速、場内へと入ってみる。
こちらがヴロツワフ・マーケット・ホール内のようす。
長い歴史で何度が改修されたようだが、それにしても100年以上の歴史を感じさせない美しさと清潔感である。場内は2階建ての構造になっている。上のフロアは衣服関連のお店や空き店舗が目立っていたので、今回はグランドフロアをご紹介させて頂きたい。また事前情報のとおり、場内は買い物をするヴロツワフ市民とカメラを構える観光客で賑わっていた。私も皆さんの邪魔にならないよう、場内の探索を始める。
まず入り口付近には野菜や果物を扱う青果店が並ぶ。
ヴロツワフ・マーケット・ホールの青果はどれも新鮮で、とても瑞々しい物であった。青果はお肉やお魚以上に市場の鮮度が見えてくる。またポーランドは他のヨーロッパ諸国と比較しても幾分、物価は安い方だが、市場では新鮮な食材がさらに安価で手に入るので、長期滞在であれば是非、購入させて頂きたいところであった。
続いて見つけたお店ではドライフルーツやナッツが販売されていた。
このお店は量り売りで、スーパーマーケットで袋詰めされている商品よりも遥かに安かった。日本と同じくドライフルーツやナッツ類は結構良い値段がするので、大量に購入するのであれば、市場はかなりお得である。またその他にもイスラム圏にも負けないほど充実したスパイス類も販売されていた。
続いてチーズ屋さんを発見する。
ヨーロッパの市場らしくチーズのラインナップは豊富である。ここではポーランドの伝統チーズ『オスツィペク』を購入させて頂こうとしたが、お昼休憩に行ってしまったのか、いくら待てども店員さんが現れなかったので、写真だけ収めさせて頂いた。
他にも場内には、お花屋さんやお菓子屋さんなど、たくさんのお店が並ぶ。
お菓子屋さんも量り売りで、かなり人気であった。クッキーやキャンディーなどの商品の中には、何だか日本で見覚えのある奴もいたりする。
続いて市場飯を頂くことにした。ヴロツワフ・マーケット・ホールには数件のレストランとカフェ・バーが入っている。どのお店もまだ午前中でありながら、お客さんが結構いた。そんなお店の中から、今回はこちらの食堂で市場飯を頂くことにした。
こちらの食堂ではポーランド料理の『ピエロギ』や『ゴウォンプキ』が頂けるようだ。どれも美味しそうであったが、まだお昼前ということもあり、それほど空腹ではなかったので、こちらもポーランドの名物である『ジュレク』というスープとパンを頂くことにした。
2品で12ズウォティ(約400円)。ジュレクはライ麦の発酵液を入れたスープで、様々な野菜やゆで卵が入っている。一見すると癖のありそうなスープだが、とても味わい、深く食べ応えのある一品だ。これとパンがあれば十分に昼食になる。
私は1時間ほど滞在し、ヴロツワフ・マーケット・ホールを後にした。
今回は短い滞在であったため、食材を買い込むことはできなかったが、アパートの近くに、こんな素晴らしい市場があったら、頻繁に利用してしまうだろう。これからも世界中の素敵な市場を訪れて行きたい。
おわり。
Wrocław Market Hall
A market near the old town of Wroclaw. It is the largest market in the city and its historic building is a popular tourist destination.
Location: Wrocław Poland
Shooting date: 5/2023
category: Market & Night Market
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