ストックホルムの桜祭り/The Sakura Festival in Stockholm
2023年4月某日、スウェーデンのストックホルムで開催された桜祭りを訪れた。このお祭りはストックホルムの中心街にある王立公園で開催されるイベントであり、園内にある桜の開花に合わせて毎年開催されているのだが、コロナ過において、今年は4年ぶりとのこと。今回、たまたま滞在した時期がお祭りの開催日と重なったため、訪れた次第である。
こちらが桜祭りが開催される王立公園のようす。
元々お城があった場所に作られたストックホルムにある最古の公園であり、地元の方や観光客に人気のスポットである。またこの時期はようやく暖かくなってきた事もあり、多くの方が日光浴を兼ねて園内でくつろぐ様子が目につく。
ちなみに王立公園の向かいには、偶然にもユニクロがある。
さすが世界三大ファストファッションブランドとも言われるユニクロ。他のヨーロッパ諸国でも見かける機会はあったが、北欧まで進出しているようだ。そして王立公園の桜がこちら。
公園を囲むように2つの並木道が作られており、多くの人が写真にその景色を収めていた。桜祭り当日は七分から八分咲きであったが、前週まで寒い日が続いていたので、『よくぞここまで咲いてくれた!』といった感じである。ちなみに園内にある桜は1998年に日本から送られてきた桜とのことだ。遠く離れたスウェーデンでも人々を魅了する桜。何か人間を虜にする花粉でも放っているのかもしれない。
そしてこちらが桜祭りのステージのようす。
時刻は午前11時。開演は13時からのようで、ステージではリハーサルが行われていた。リハーサルにも関わらず、結構な人が観覧されており、マイクテストで行われた演奏にも拍手が上がっていた。
開演まで少し時間があるので、園内を周ってみることにした。
ステージの向かいには日本食のお弁当やどら焼きなどのデザートが頂けるお店が出店されていた。
何か頂こうと思ったが、支払いは銀行のキャッシュレス決済のみだったので断念。お値段はお弁当が140スウェーデン・クローナ(約1900円)、おにぎりが40スウェーデン・クローナ(約540円)と日本人からすると高いと思ってしまうが、スウェーデンでは平均的な価格である。むしろ、この手のイベントにおいては親切価格である。
それを証明するかのように、お昼時には長蛇の列が出来ていた。
その他にも着物の着付け体験や折り紙を楽しめるブース、合気道の演武なども開催されており、まさに会場は日本一色といった感じである。
何より驚いたのが日本人の数であった。このイベントは『ストックホルム日本人会』という団体が主催であることから、ある程度の日本人がいることは想定していたが、会場の至る所から日本語が聞こえてくる。街では中華系の方とすれ違う機会はたくさんあったが、ストックホルムにこんなに日本人がいるとは思わなかった。
色々周っているとステージの開演時間となったので戻ってみる。
しかし、さっきまで疎らだった観衆は、開演と共に超満員。様々な場所へ移動するも、良い場所を確保できず、写真を撮るのも一苦労であった。ステージでは習字や弓道、居合や太鼓、よさこい(YOSAKOI)など様々な演目が行われていた。
中でもジブリの曲などをコーラスで歌われた家族は印象的で、その歌声を聞きながら桜を見ていると、まるで日本にいると錯覚してしまうほどであった。またジブリ作品はスウェーデンでも人気のようで、歌が終わると大きな喝采に包まれた。
結局、イベント終了まで滞在した私は王立公園を後にした。今回、ストックホルムの滞在で印象に残った桜祭り。日本から遠く離れたスウェーデンで、日本の文化がどれだけ興味を持たれているかは、集まった人の数で十分に伝わってきた。ストックホルムはとても過ごしやすい街だったたので、是非また訪れたい場所である。
おわり。
The Sakura Festival in Stockholm
A cherry blossom festival in a park in Stockholm. Many people were taking pictures in front of the beautiful flowers that had bloomed.
Location: Stockholm Sweden
Shooting date: 4/2023
Category: Amazing place
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