ラーケン地下墓地/Cimetière de Laeken
2017年9月某日
ベルギー・ブリュッセルにあるラーケン地下墓地へ行ってきた。
ラーケンはブリュッセルの北部に位置し、
ベルギー王室の居城があることでも知られている。
そんなラーケンには地下に眠る墓地があるとのこと・・・
私はブリュッセル郊外に宿泊し歩いてラーケンへと向かった。
出発は朝6時___。
「廃墟とラジオ体操は朝一を狙え」がモットーの私。

天気が悪いこともあり外はまっくら。
ブリュッセルは綺麗でオシャレなイメージであるが、
意外と治安が悪く、この時間に歩いている人はあまりいなかった。
歩くこと30分___。
雨が強くなってきた・・・。

正直、街の雰囲気にビビっていたが、真っ黒なレインコートに身を包んだ自分の姿をショーウィンドウで見た時、じゅうぶんな浮浪者であった。
さら歩くこと1時間___。

雨もあがり明るくなってきた。
ここらへんに来ると学校へ向かう子供たちの姿もあり緊張感はなくなった。
そして墓地に隣接するラーケン教会が見えてきた。

初のヨーロッパ旅で感じたのが、聖堂や教会の美しさ___。
このラーケン教会も美しく立派であった。

しかし、今回の目的はあくまで地下墓地。
聖堂の右手にあるラーケン墓地へと向かった。
ここでちょいとラッキーなことが・・・
ラーケン墓地に到着したのは朝8時。
何と敷地の開門が、こちらも朝8時からだった___。
廃墟にはもう少し早い時間に訪れることもあるので、
この偶然は助かった。
いざラーケン墓地へ___。

世界の色んな墓地を見てきたが、ここは本当に美しかった。
濃い色で統一された大きな墓石が特徴で納骨堂の作りもこだわっており魅力的だ。
ここから見えるラーケン教会がまた美しい。

しかし、肝心の地下墓地が見当たらない。
幾つか地下へ通じそうな建物があったものの鍵がかかっており入れない___。
現在は使用されていないという情報もあったので、不安がよぎる・・・・。
が・・・・あった。絶対にココだ・・・・。

正直、8時開門で良かったと思う。
もしこれが日の出前だったら、入る勇気があったか保証できない・・・。
私はカメラにストロボをセット。
いざラーケン地下墓地へ___。

重い空気と圧倒的な存在感、恐怖心より感動が上回った。
天井の中央がガラスになっており、外光がさすようになっている。
日中になればもう少し明るくなるのだろう。

墓石をみると1800年代に亡くなられた方が眠っているようだ。

それにしても驚きなのが臭いがほとんどないことだ。
これだけ古い地下墓地であれば多少、ホコリ臭さがあっても良いが凄くクリアである。
恐らく墓地の管理人がしっかりと掃除しているのだろう。


中は迷路のように入り組んでおり迷子になる場面も・・・。
地上の墓地の半分くらいの面積であるが、一体何人の方が眠っているのだろうか。
変な話だが、いまゾンビワールドが始まったら
世界でも有数の不利スタートになるだろ___。

探索から30分ほど別の出口を発見しラーケン地下墓地を後にする。

後に調べるとラーケン教会は1854年にレオポルド1世によって最初の石が設置され、1872年に完成。
地下墓地は教会建設以前のものも含むベルギー王室の人々の遺骸が納められている。
との事・・・。(wikiより抜粋)
あの雰囲気、やはり歴史があったか・・・とつくづく感動。
アジア圏ではなかなか味わえない体験ができた旅であった___。
帰りの道中、歩き疲れたので糖質補給。
ドーナッツを購入。

・・・・・・そういえば名物はワッフルだった。
Cimetière de LaekenLocation: Laeken Belgium
Shooting date: 09/2017
category: Cemetery & Funeral
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