アテネ貨幣博物館/Numismatic Museum of Athens
【シリーズ 世界の博物館】
2022年11月某日、ギリシャのアテネにある貨幣博物館を訪れた。この博物館はアテネの中心街に位置し、ギリシャや様々な国の歴史ある貨幣が展示されているとのことだ。今回、1か月ほどアテネに滞在する機会があったので訪れた次第である。
ここがアテネ貨幣博物館の入り口の様子。
なんだか歴史を感じさせる佇まいだ。博物館と知らなければ、高級マンションか大使館だと思い、通過してしまいそうなものだ。滞在中には、アテネの市街地で幾つも歴史ある建物を見てきたが、アテネ貨幣博物館は最も美しい建築物の一つであった。何だか入場料が高いのでは……と不安になる。
敷地内へ入ると、エントランスが現れる。
まるで王族の屋敷のようだ。調べてみるとこの建物は、1880年にギリシャ神話に登場する都市トロイアを発掘したドイツの考古学者ハインリヒ・シュリーマンのために作られたとのことだ。早速、素敵な外階段を上がり、館内へと入る。
ちなみに博物館の奥にはカフェがあり、美味しいギリシャコーヒーなんかが頂けたりする。どこまでもお洒落な博物館である。
博物館の入場料は6ユーロ(約920円)。適正価格に安堵しつつ、カメラ撮影の許可も頂き、いざ館内へ。こちらがアテネ貨幣博物館内部の様子。
外観で感じた以上に王族のお城のような内装である。これは建物内を歩くだけでも十分に見る価値があるような気がするが、早速、展示品を覗いてみる。
展示品の多くはアテネやヨーロッパ各国で使われてきた貨幣である。古いものでは、紀元前1400年頃の硬貨もあり、なんとコインだけで50万点以上のコレクションがあるらしい。また貨幣の他にも宝石や貴金属、切手などの貴重な物が数多く展示されている。
展示品は綺麗にディスプレイされており、主にギリシャ語と英語の案内が設置されている。
こちらはまた古い硬貨である。なかには綺麗な円形をしていない硬貨もあり、その歴史を感じさせる。それでも刻まれた肖像や文字はとても精巧に描かれている。
展示品の中には、こんな物もあったりする。
日本の小判である。もちろん私は小判に精通している訳ではないが、上下に見える模様は、なんだか徳川の家紋にも見える。もしかすると、とんでもなく高価な小判であるのかもしれない。
貨幣の他にも、現代的なアートの展示もあったりする。
私は1時間ほど滞在し、アテネ貨幣博物館をあとにした。正直、訪れるまではそれほど興味を持っていなかった分野であったが、通貨の歴史やその進化を見れたことは、とても良い体験であった。これからも世界の面白い博物館を巡っていきたい。
おわり。
Numismatic Museum of Athens
A valuable museum where you can see old coins of Greece and other European countries. A very meaningful experience.
Location: Athens Greece
Shooting date: 11/2022
Category: Amazing place
- 関連記事
-