クロアチア料理おすすめレストラン~ザグレブ編~/Recommended Croatian restaurant-Zagreb edition-

【シリーズ 世界のレストラン】

クロアチアのザグレブ滞在中に行ったレストランと名物のクロアチア料理をご紹介させていただきます。ザグレブの旅を検討されている方の役に少しでも立てばと思っております。値段は滞在当時のクロアチアの通貨kn(クーナ)表記となります。※2023年からクロアチアはユーロ通貨になりました。当時は1kn=20円前後でした。

1.ザグレバチキ・オドレザック Zagrebački Odrezak 100kn
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ハムとチーズを豚肉で巻き、カリッと揚げたクロアチアの定番料理。オーストリアのシュニッツェルが起源とのこと。ひと口噛むと豚肉とチーズの甘みが口に広がり、食感も三者が良い感じにマッチしており、食べ応えのある一品です。また揚げ方やチーズの味には癖がなく、多くの日本人の方が好む味だと思います。レモンを絞るのもオススメです。

2.パスティツァーダ Pašticada 100kn
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こちらもクロアチア料理の定番。薄切りにした牛肉のソテーを甘酸っぱい濃厚なソースで煮込んだ一品。味わい深いソースと牛肉の相性は良く、癖もなく、見た目以上にヘビーではありません。日本では絶対にライスが欲しくなる品ですが、付け添えのニョッキもまた美味しいかったです。

ザグレバチキ・オドレザックとパスティツァーダはレストラン『Stari Fijaker』で食べました。

3.トリュフのフジ Fuži s tartufima 75kn
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フジ(Fuži)とはイストラ地方の伝統的なパスタのこと。そのフジにミルク香る濃厚なクリームソースを絡ませ、黒トリュフをまぶした一品。クロアチアは世界でも有数のトリュフの産地だそうです。ミルクとトリュフの風味が香るこの料理は1か月間ザグレブに滞在した中でも1位、2位を争う感動の味わいでした。余ったソースを付け添えのパンで食べるのも美味しかったです。

トリュフのフジはレストラン『Bukaleta Restaurant』で食べました。

4.シュトゥルクリ Štruklji 60kn
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クロアチア北部の伝統料理の一つであるシュトゥルクリ。薄く伸ばしたパスタの生地の間にカッテージチーズや卵、サワークリームなどを挟み、層にしてオーブンで焼き上げる料理です。熱々で濃厚なチーズと柔らかい生地の相性はよく、甘みと旨味がとても強い料理です。お子さんからお年寄りまで好まれそうな一品ですが、とにかく熱いのでご注意を。

5.チョバナツ Čobanac 82kn
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クロアチアでは定番のスープ。『羊飼いたちのスープ』とも呼ばれ、様々な具材が用いられるようですが、私が食べたレストランでは噛み応えのある牛肉と独特の歯ごたえのあるニョッキが入っており、赤ワインとスパイスが香る少し大人な味でしたが、癖もなく、とても飲みやすかったです。ちょっとしたランチであれば、このスープとパンだけで十分かもしれません。

シュトゥルクリとチョバナツはレストラン『Kaptolska Klet』で食べました。

6.イカ墨のリゾット Crni rižoto 95kn
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アドリア海に面したクロアチアでは新鮮な魚介類が楽しめ、とくにイカは定番の食材であり、様々なイカ料理があります。その中でもおススメしたいのが、イカ墨のリゾットです。臭みはほとんどなく、イカ墨の旨味を吸ったお米はとても美味しかったです。お米の炊き加減も日本に近く、芯が残るような硬さを感じることはありませんでした。またイカの身もしっかりと入っており、アドリア海のイカを満喫することができます。食後はお歯黒になるのでご注意を。

7.タコのサラダ Salata od hobotnice 95kn
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イカと同様にクロアチアで良く食されるタコ。野菜はジャガイモ、トマト、タマネギなどが入っています。歯ごたえのあるタコと酸味の効いたドレッシングは相性が良く、野菜の旨味も感じることのできるサラダ。私が食べたレストランでは少し量があったので、前菜であれば、2人くらいでシェアするのに丁度よい一品です。

イカ墨のリゾットとタコのサラダはレストラン『Konoba Didov san』で食べました。

8.プリェスカヴィッツァ Pljeskavica 65kn
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牛肉や豚肉のパテを焼いたハンバーグのような料理。お隣セルビアの郷土料理ですが、クロアチアでも人気のメニューです。私は牛肉のパテにチーズが入った『Punjena Pljeskavica』を注文しました。表面はカリカリに焼かれており、強い噛み応えがある一方で、中からは大量のトロトロなチーズが溢れてきます。かなりヘビーな一品ですが、少し辛めのチリトマトソースを付けると味変で最後まで美味しくいただけます。

9.パラチンケ Palacinke 20kn
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パラチンケはヨーロッパ各国で愛されるクレープです。隣国ハンガリーではお肉を挟み、おかずとして食べられることもあるそうですが、クロアチアではデザートが一般的のようです。私が食べたレストランでは中にマーマレードジャムが入っており、しつこくない甘さで食後にも気軽に食べることができました。

プリェスカヴィッツァとパラチンケはレストラン『Pizzeria Blue Sky』で食べました。

10.クレムシュニテ Kremšnita 15kn
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こちらも中央ヨーロッパやバルカン半島諸国で人気のケーキ。サクサクの生地にカスタードクリームとバニラクリームを挟んだのが定番。まろやかで濃厚なカスタードクリームと甘さ控えめの香り高いバニラクリームが挟まれており、二つのクリームが口の中でとても良い味わいとなり、サクサクの生地との相性は抜群です。コーヒーのお供には最高のデザートです。

クレムシュニテはスイーツのお店『Slastičarnica Slatka priča』で食べました。

番外編.チュヴァルチ Čvarci 70kn/1kg
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豚肉の皮やラード部分をカリッと揚げた旧ユーゴスラビアの国を中心に食される一品。クロアチアでは定番の肴とのこと。豚の甘みを感じる一品ですが、チュヴァルチだけで食べると、強烈にしょっぱいです。お酒が飲める方は、是非お酒と共にお試しください。ザグレブではスーパーマーケットや市場で気軽に購入することができます。お酒が飲めない私はチュヴァルチを500gほど購入してしまい、正直、滞在中に食べきれそうになかったのですが、コンソメと野菜と共にスープの具材としてチュヴァルチを使ったら、お麩のような食感となり、塩味もだいぶ落ち着き、食べやすくなりました。

チュヴァルチは市場『Market Dolac』で購入しました。

以上、クロアチアのオススメ料理とザグレブで食べられるレストランの紹介でした。

※注意※

・私は2022年9月にザグレブを訪れていました。既にレストランが無かったり、メニューや値段が変わっている可能性もあります。また季節によっては提供されていない可能性もありますので事前にご確認ください。

・名物のクロアチア料理を自力で調べ、ご紹介しているつもりです。しかし勘違いして食べて、ご紹介している可能性もありますので、予めご了承ください。

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