キノコ博物館/Mushroom Museum
【シリーズ 世界の博物館】
2022年9月某日。
クロアチアのザグレブにあるキノコ博物館を訪れた。
この博物館はザグレブで最も有名な場所の一つであるイェラチッチ広場のすぐそばにあり、事前情報によると様々な種類のキノコがかなりの数、展示されているとのことだ。若かりし頃にキノコ狩りを趣味としていた私にとっては、かなり興味深い場所であったので、ザグレブ滞在中に訪れた次第である。
こちらがキノコ博物があるイェラチッチ広場の様子。
ザグレブ観光において、マストとも言えるこの場所は、常に多くの人で賑わう場所である。この日は何だかフードフェスみたいなものが開催されており、さらに混雑していた。
そしてこちらがイェラチッチ広場のすぐそばにあるキノコ博物館が入るビルの様子。
グランドフロアにはファストフードのお店が入っており、上のフロアはアパートや事務所などがあるようだ。キノコ博物館はこのアパート部分にあり、中に入るには玄関でセキュリティを解除する必要がある。
キノコ博物館のボタンを押すとクロアチア語の自動音声が流れ、玄関のオートロックが解除される。これは外国人観光客にとってはなかなかの初見キラーである。
ちなみに私が訪れたときは、何だか不定期休みが続いており結局、4度ほど訪れてようやく開館日に入ることができた。
現在はどのような日程でオープンしているか分からないので、訪れる際には是非、事前にご確認いただきたい。
階段を上るとキノコ博物館の入り口に到着。
ベルを鳴らして、中へと入る。受け付けの方はとても感じの良いお父さんで、写真撮影の許可も快く承諾してくれた。入場料20クーナ(約390円)を支払い、いざ館内へ。
こちらがキノコ博物館の様子。
館内はアパートの中にはあるとは思えないほど広く、たくさんのキノコが展示されていた。また壁には多くのキノコの写真が飾られており、キノコ博物館の雰囲気を良い感じに演出してくれていた。
展示されているフリーズドライで保存されたキノコで、主にクロアチア近郊で獲れるものを中心に1250種のキノコが種類ごとに分かれて展示されている。
各展示物にはクロアチア語と英語で名称が記載されていた。キノコは50種類ほど知っていたが、さすがにクロアチア語と英語の説明では、理解するのは難しかった。
こちらは恐らく、ツチグリの一種。日本でもよく見かけるツチグリと同様に立派な外皮が確認できる。こんなのが森に群生していたら、テンションが上がってしまうだろう。
続いて、この博物館で最も種類が多かったスッポンタケのようなキノコ。
日本でもキヌガサタケなど、高級なスッポンタケの種類はたくさんあるが、クロアチアやヨーロッパでは、もしかするとポピュラーなキノコかもしれない。2枚目の写真は最初、カエンダケかと思ったが、こちらもスッポンタケの仲間の用だ。
他にも樹皮や松ぼっくりに自生する菌など、かなり珍しい展示も多くあった。
ちなみにこのキノコ博物館はキノコ研究家のロマーノ・ボザックさん(Mr.Romano Bozac)のコレクション展示である。展示物の中には彼がキノコ研究に使った道具や彼の書籍などが並ぶ。残念なことにボザックさんは2020年にお亡くなりになってしまったとのことだ。
その後も館内の展示物をいくつか写真に収め、私はキノコ博物館を後にした。
今回、ザグレブ滞在中にたまたま見つけた博物館。日本ではなかなか見かけないキノコの展示などもあり、ザグレブ観光において、多くの方にお勧めしたい場所の一つである。
おわり。
Mushroom Museum
Mushroom Museum in the center of Zagreb. A variety of rare mushrooms are on display, which is fascinating. Please check the opening hours in advance.
Location: Zagreb Croatia
Shooting date: 9/2022
Category: Amazing place
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