ルーマニア国立軍事博物館/Muzeul Militar Naţional Rumania

【シリーズ 世界の博物館】

2022年8月某日。
ルーマニアのブカレストにある国立軍事博物館を訪れた。

この博物館はブカレストの主要駅であるブカレスト北駅のそばにあり、現地の教育施設ならびに観光地として知られている。平日の方が空いていると思い、木曜日のお昼ごろに訪れた。ちなみに月曜日と火曜日は休館日である。

こちらがルーマニア国立軍事博物館の入り口の様子。

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歴史を感じさせる美しいビルである。ヨーロッパでも歴史ある国の一つであるルーマニア。その歴史の中で様々な戦いが繰り広げてきたこの場所の軍事博物館とはどのようなものだろうか。早速、博物館へと入ってみる。

入場料は20レウ(約550円)と絶妙な親切価格である。

こちらが館内のようす。

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館内はルーマニアの軍に関する展示を年代を辿って進む構成となっている。古い歴史の物ではローマ帝国以前の展示もあった。

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上の長い棒は門を破壊するための道具である。今でも特殊部隊がアパートの一室などに突入するときに使っているが、それの原型となるようなものだ。時代が変われども門の破壊は突破口なのだろう。

私が好きなバリスタなんかもあったりする。

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時代が少し進むと金属の加工品が増えてくる。この時代辺りが恐らくヨーロッパにとっては激戦の時代だったのではと感じさせてくれるほど、様々な展示品が並ぶ。

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中にはこんな展示もあった。

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こちらは鎖帷子である。それほどの強度はないだろうが、槍や剣での攻撃に対し、致命傷を避けてくれる役割であったのだろう。

さらに進むといよいよ銃の時代となる。

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古いマスケット銃から現代でも使われているような自動小銃まで幅広く展示されていた。このように時代を追って兵器を見ていくと、これだけ凄まじく進化する物は兵器をおいて他にないだろう。

そんな中、ちょっと変わったものが展示されていた。

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日本刀である。こちらは第2次世界大戦前後のコーナーにあり、上にはナチスドイツの卍のエンブレムが確認できることから、同盟国であったナチスドイツなどに贈呈されたものかもしれない。

館内を一周し、続いて野外にある展示を見てみることに。

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野外には戦車や戦闘機などが展示されている。そして驚いたのが、そこらへんを軍人さんが歩いていることだ。どうやらこの博物館に隣接されている建物は何らかの軍事施設のようで、人の出入りが結構あった。

最後に野外展示の先にある別館を覗いてみる。

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こちらは様々な飛行機が展示されている。古いものでは人力で飛ぶ飛行機などもあり、なかなか興味深い展示であった。

私は1時間30分ほど滞在し、ルーマニア国立軍事博物館を後にした。

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最近、ヨーロッパ各国の軍事博物館に行く機会が増えた。正直、そこまで様変わりしないと思っていたが、やはり隣国であってもその歴史は異なり、新たな学びが毎回ある。これからも滞在する国や地域の歴史をより知るためにも、軍事博物館には出来るだけ行こうと思った。

おわり。

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Muzeul Militar Naţional Rumania

A museum in the center of Bucharest. It is an important place to know the history of Romania. It is a museum with many exhibits.

Location: Bucharest Rumania
Shooting date: 8/2022
category: Amazing Place
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