リガ・ストラディンス大学の解剖学博物館/RSU Anatomy Museum

【シリーズ 世界の博物館】

2022年7月某日。
ラトビアのリガにあるストラディンス大学の解剖学博物館を訪れた。

ここはリガの旧市街より少し北に位置するストラディンス大学の敷地内にある博物館で、多くの人骨や臓器の展示が行われていることで有名な場所である。これはかなり気になるということで、リガ滞在中に訪れた次第である。

こちらが解剖学博物館の入り口。

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大学の敷地内にあるため、それほど大きな博物館ではなさそうだが、何だか素敵な佇まいである。早速、入場料€5.00(約725円)を支払って館内へ。ちなみに館内の写真撮影はOKだが、地下の展示はNGとのこと。地下にはいったい何があるのだろうか……。

こちらが館内の様子。

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綺麗にディスプレイされた人骨や臓器が並ぶ。基本的に各部位ごとに分かれて展示されている。英語での案内もあるので、ある程度、理解しながら鑑賞することができた。

こちらはたくさんの頭蓋骨が並ぶ部屋。

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ここに並ぶ頭蓋骨は解剖学を学ぶ学生に配られた教材とのこと。数十年前はインターネットなどで学ぶことができなかったので、学生は一人一つの頭蓋骨を所持して、勉学を行っていたようだ。

続いて脳を発見。

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これはまた綺麗な脳である。シワが多い脳を持った人は頭が良いなどと言うが、この脳の持ち主の方も相当、頭が良かったのではと思わせる美しさである。

脳の近くには人間の頭部の展示もあった。

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表情もわかるとても状態の良い頭部である。ここに展示されている多くの人体が冷凍解剖という技術で解剖されたものだとホームページに記載があるが、この頭部もそれにあたるものだろうか。

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こちらは頭部の輪切りバージョン。歯や舌の位置が見て分かる。

続いて臓器のエリアを覗いてみる。

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ここでは健康体の臓器と病気にかかった臓器の比較などが分かり、かなり興味深いものであった。ちなみにこの博物館は1920年頃からの展示物が並ぶため、その歴史は100年近くになるが、どれも状態はとてもよく見える。

その他にも舌や歯、手足など人体のあらゆるパーツが並ぶ。

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面白いところでは男性器や女性器なども展示されていた。

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続いてお待ちかねの撮影NGの地下室へと向かう。

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地下室の半分は展示品の倉庫となっており、残り半分は胎児の展示である。

数週目から32週目くらいの胎児まで様々な状態の胎児を見ることが出来た。またダウン症や唇裂口蓋裂の胎児なども展示されており、深く興味のある内容であった。

私は1時間ほど滞在し、ストラディンス大学の解剖学博物館を後にした。

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決して広い展示スペースではなかったが、ここ何年で訪れた博物館の中で一番のインパクトのある博物館であった。本来、医学や解剖学を学ぶ学生しか見られないような展示品を観覧できたことは、とても有意義なものである。

おわり。

RSU Anatomy Museum

Anatomical Museum in Riga. It was a very interesting exhibit and a place worth visiting.

Location: Riga Latvia
Shooting date: 7/2022
category: Amazing Place
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