セントラルマーケット/Riga Central Market
【シリーズ 世界の市場】
2022年7月某日。
ラトビアのリガにあるセントラルマーケットを訪れた。
この市場はリガの中心街にあり、広大な敷地はヨーロッパでも最大級の市場といわれている。今回、1か月ほどリガに滞在する機会があったので、こちらのセントラル・マーケットに訪れた次第である。
こちらが市場の外観。
さすがヨーロッパ最大級の市場。その外観は市場というよりも船のドックのような雰囲気だ。と思っていたが、あながち間違えではなく、この市場は第一次世界大戦中にドイツによって作られたツェッペリン(飛行船)の格納庫を再利用しているとのことだ。
その歴史は長く、1930年から開設されているこの市場はリガでも最も有名な建物のひとつであり、リガ旧市街地と共にユネスコ世界遺産にも選ばれている由緒ある市場である。
まずは市場の場外から探索してみることに。
場外では主に野菜や果物が並ぶ。それほど珍しい物は売っていなかったがチェリーやベリー系の果物の多さはさすがヨーロッパといった感じだ。
せっかくなので、お手頃価格なアメリカンチェリーを購入した。しかし、2kgもあったので、食すだけでは追い付かず、ほとんどはジャムにした。
続いて場内の探索を行う。
場内は想像以上に天井が高く、広々とした空間であった。そして基本的に棟ごとにお店がまとまっているようだ。こちらはお肉棟である。
新鮮なお肉が並ぶ。場内は匂いもなく、とても清潔感があった。
主に牛・豚・鶏といった感じだが、各臓物や部位が売っており、かなり充実した内容である。お隣のリトアニアでもそうだったが、バルト三国では豚の顔や耳も食べるようだ。
他にはソーセージやハムなどの加工品を扱うお店がある。
ここでは1kgのベーコンを購入した。1kgで€3.52(約510円)というお買い得ぶり。日本のベーコンよりも脂質が多い種類であったがパスタ料理などに大活躍。とても重宝した一品である。
お肉棟でも十分な取れ高であったが、次の棟へと移動。
こちらの棟では主にお土産や衣服を扱うお店が並ぶ。世界の市場において、これほど大規模なお土産が並ぶ市場も珍しいだろう。観光地としても有名なリガ。ここでお土産を選ぶのもありかもしれない。
次の棟へ移動。ちなみに棟と棟の間は細い通路で繋がっており、その通路にはスーパーマーケットも入っていた。もうなんでもありすぎる市場だ。
次の棟は主に加工食品やスパイなどのお店が並ぶ棟。
チーズやヨーグルトなどの充実ぶりはさすがヨーロッパ。日本で買うよりも安く、滞在中は食す機会も多い食品の一つである。また日本にいるとあまり出会わないのだが、世界三大料理でもあるトルコ料理はヨーロッパではとてもポピュラーな食文化であり、この市場でもトルコのスパイスやトルコ菓子などが多く並ぶ。
またここには幾つかのフードコートがあり、食事からデザート、お酒まで充実している。
お昼時に来て、ここで食事するのも選択のひとつである。
最後にお魚屋さんの棟。
リガは海が近く、この市場だけでも多種多彩の魚が並ぶ。またスーパーマーケットでも新鮮な魚が売っており、日本にも負けないお魚文化の様だ。
中には淡水魚や干し魚、甘露煮のような加工品もあり、食べ方もバリエーション豊かなようだ。私はニシンの油漬けみたいな料理がとても好きで、サラダなどに入れてよく頂いていた。
滞在中、何度もお世話になったセントラルマーケット。スーパーマーケットより幾分安く、大量に購入することができるので、長期滞在の方や大人数での滞在には欠かせない場所のひとつである。
これからも世界中の素敵な市場と出会いたい。
おわり。
The Old Market Hall
This market is one of the largest in Europe. If you stay in Riga for a long time, I definitely recommend using it.
Location: Riga Latvia
Shooting date: 7/2022
category: Market & Night Market
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