杉原記念館/Sugihara House

【シリーズ 世界の博物館】

2022年1月某日。
リトアニアのカウナスにある杉原記念館を訪れた。

この杉原記念館とはカウナス領事館に赴任していた杉原千畝さん(Mr.Chiune Sugihara)の功績を称えるために設立された記念博物館である。以前から杉原さんのことは知っていたが、たまたま訪れたカウナスがその場所であることは知らなかった。せっかくなので予定を変更して杉原記念館へ向かうことにした。

こちらがカウナス駅の様子。

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首都ビリニュスから電車で1時間30分ほどの場所にあるカウナス。ソ連統治下以前はリトアニアの首都であった。

ちなみにカウナス駅にも杉原さんを称えるプレートがあった。

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カウナス駅から15分ほど歩いた場所に杉原記念館はある。距離的には何の問題もないが、道路がアイスバーンと化しているので注意が必要である。

30分後。無事に一度も転倒せず杉原記念館に到着した。

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元領事館と言う事もあり、それほど大きな博物館ではないが素敵な佇まいである。

入り口は裏手にあるようだ。

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早速、博物館の中へと入る。受付で入場料€5.00(約660円)を支払い、スタッフの案内を受け試写室のような場所へ移動した。

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どうやらここで杉原さんのドキュメンタリー映像を観ることができるようだ。

10席ほどの小さな試写室であったが掛け軸などがあり、まるで日本の公民館にでもいるような感じであった。映像は日本語バージョンで鑑賞ができるようだ。さらに日本語の冊子も頂けた。

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ちなみに杉原千畝さんの功績について少し説明すると、彼がカウナス領事館に赴任していたのは第2次世界大戦の真っ最中。ナチスドイツの迫害を受け多くのユダヤ人がリトアニアに逃げてきた。しかし、ナチスドイツの手はリトアニアまで迫っていた。そんな時、ユダヤ人の脱出ルートとしてある案が浮上する。それはロシアのシベリア鉄道を使い、極東の町ウラジオストクから日本へと渡るというものだ。しかし、日本への渡航を認めるビザを発給するには時間が掛かる。しかし、ユダヤ人に残された時間はなかった。そこで杉原さんは独断で多くのユダヤ人に日本行きのビザを発行した。当時の日本はドイツと同盟関係にあったにも関わらず彼は人道的な判断を行い、結果的に多くのユダヤ人の命を助けることとなった。そんな彼は『東洋のシンドラー』とも呼ばれている。

そんなVTRを見せられた私は一人、試写室で泣いた。

このプレミアム上映でも十分に来る価値があったが、この博物館には杉原さんが赴任していた当時の机や道具など多くの物が展示されていた。

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またパネルの展示では当日のリトアニアの状勢を伝えるものから、杉原さんや幸子夫人の生い立ちからリトアニアでの生活などが紹介されていた。

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さらに杉原さんが発行したビザに押されていたスタンプを冊子の裏に押すことができる。

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ちなみにこのスタンプは実際に使われていた物と同じため、パスポートにスタンプすることは禁止のようだ。

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そして私はこの手のスタンプを失敗する運命だ。

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杉原さんは一枚も失敗しなかったと思う。

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私は1時間ほど滞在し、杉原記念館を後にした。

あまり『同じ日本人として誇りだ!』みたいなことは言いたくないが、彼がこのカウナスで取った行動は素晴らしい判断であり、尊敬されることだと思う。私もいつか誰かのためになる、そんな日が来るのだろうか……。

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おわり。

Sugihara House

Mr. Sugihara who was called the Schindler of the Orient. A wonderful museum where you can see his achievements.

Location: Kaunas Lithuania
Shooting date: 1/2021
category: Historical place
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