クラクフ最古の市場 オールド・クレパシュ/Old Kleparz

【シリーズ 世界の市場】

2021年12月某日。
ポーランドのクラクフにある市場『オールド・クレパシュ』を訪れた。

この市場はクラクフ旧市街の北に位置し、14世紀半ばに設立されたクラクフで最も歴史のある市場である。それほど大きな市場ではないが、食材から日用品まで何でも扱っており、クラクフの住人には欠かせないマーケットである。

こちらがオールド・クレパシュの入口。

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小さなアーケードであるが清潔感もあり、入口からして既に優良市場の香りが漂ってくる。クリスマス前ということもあり、敷地外ではもみの木やツリーの装飾品などが売られていた。早速、こちらの入口から場内へと入る。

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場内は写真のような通りが2列並んでおり、それが100メートルほど北に延びている。手前の半分はお店の小屋が並び、残り半分は青空市場のハイブリット型である。

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取り扱っている商品の多くは食品で、とくに野菜やオリーブ、木の実などが充実していた。

極太の西洋ネギもあったりする。

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さらに珍しい形をしたチーズを発見。

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こちらはポーランド南部の伝統的な燻製チーズで『オスツィペック』という。こちら自宅用に一つ購入したのだが、強めの塩分と燻製の香りが癖になるアダルトなチーズであった。下戸の私が言うのもあれだが、ワインとかに合いそうである。知らないけど。

続いて素敵なお菓子屋さんを発見する。

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と思ったのだが、こちらは犬のおやつ屋さんであった。種類も豊富である。どれも美味しそうだったので、間違って食べちゃう人がいるんじゃないかと心配になる。

他にも場内にはケーキ屋さんや素敵なコーヒー店、種類が豊富なスパイス屋さんなど、とにかく充実したラインナップであった。

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スパイス屋さんでは、ひと瓶6ズウォティ(約180円)のスパイスを幾つか購入。自炊生活の良き助けとなった。

そしてオールド・クレパシュの中で、私が一番気に入ったのはお惣菜屋さんである。

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ここには、ポーランドの餃子「ピエロギ」や肉とお米が入ったロールキャベツ「ゴウォンプキ」など、ポーランド名物のおかずが勢ぞろいしていた。最近、訪れた国の名物をちゃんと食べようと心がけているのだが、レストランで出会えないケースもあるので、この様に簡単に手に入るのは嬉しい限りだ。

私は1時間ほど滞在し、オールド・クレパシュを後にした__。

ヨーロッパのローカルマーケットの申し子の様なビジュアルとその品揃いの良さ。クラクフ最古の市場の名は伊達ではなかった。これからも世界中の市場を探索して行きたい。

おわり。

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Old Kleparz

Krakow's oldest market. The best market to get everything from everyday items to Polish specialties.

Location: Krakow Poland
Shooting date: 12/2021
category: Market & Night Market
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