ユダヤ人博物館/Jewish Museum of Turkey
【シリーズ 世界の博物館】
2021年9月某日。
トルコのイスタンブールにあるユダヤ人博物館を訪れた。
この博物館は観光名所のガラタ塔のすぐそばにある。トルコは国民の多くがイスラム教徒であり、それを物語る光景は街の至るところで見ることができる。そんなイスラム教徒が多い国の大都市にあるユダヤ人博物館。いったいどのような場所なのか…早速、ユダヤ人博物館へと向かった__。
こちらがユダヤ人博物館の入口。
レストランや商業施設の入るビルの間にある博物館。見つけるのには多少の苦労があった。そして前回、土曜に訪れた際には休館日だったため、日を改めて平日に来た次第である。
早速、館内へ入ろうと重い鉄の扉に手をかけるが開かない……。押しても引いても開かない。もしかすると土曜日が休館日とかじゃなく、普通に営業していないのでは……と思ったその時、一人の男性が話かけてきた。
どうやら彼は博物館の方らしい。訪問の旨を伝えると扉の前で何か合図を出す。すると施錠が解除され中に入る事が出来た。何とも秘密基地感が半端ない。
さらに入館早々、パスポートの提示と荷物のチェックが入る。荷物チェックは他の博物館でも受けた事はあるが、パスポートのチェックとは…かなり厳重だ。そして『こいつはジャパニーズだ!』と仲間内で話した結果、中に入れる事となった。
ちなみに入館料などは無かった。GoogleMapのレビューでは入館料があると記載されていたが何故か無料。まぁーポルトガルの世界遺産に行ったときも、コロナ渦で観光客が減り、『逆に無料!』という謎の現象が起きていたので、それかもしれない。
館内の撮影許可も頂き、いざユダヤ人博物館の中へ___。
正直、ビルの中に入っている博物館なので、小さな展示かと思ったが、なかなかのボリュームがあった。衣服や装飾品、歴史を記したパネルなどコンテンツは豊富であった。基本的にはトルコ語と英語で紹介されていたので、難しいことは良く分からなかった……。
こちらの博物館はユダヤ教そのものの歴史と言うよりは、トルコ国内におけるユダヤ人とユダヤ教の歴史を紹介する博物館のようだ。その歴史は古く1492年にイベリア半島から追放されたユダヤ人をオスマン帝国が受け入れたことが始まりで、1989年に『500 周年記念財団』というユダヤ人の財団が設立され、このユダヤ人博物館を開館したとのことだ。
ちなみに博物館の中にはシナゴーグもあった。
シナゴーグに入るのは初めての体験だ。こちらはネヴェシャローム・シナゴーグという名前で、敷地内はとても綺麗に管理されており、今でも祭式などで使われているようだ。
またグランドフロアには書物や貴金属の装飾品なども売られていた。
平日という事もあってかお客さんは私以外いなかった。さらに入口の厳重セキュリティと相まってビビりながら見学をしていたが、館内にいる財団の方たちは、とても親切に対応してくれた。
私は1時間ほど滞在し、博物館を後にした__。
短い滞在時間であったが、貴重な資料やシナゴーグが見学でき、とても価値ある体験であった。日本にいる時はあまり意識しなかった宗教観も海外の色々な国や文化に触れることで、少し興味を持つようになってきた。これからも色んな形で宗教について学んでいきたい。
おわり___。
Jewish Museum of Turkey
A museum founded by Jews living in Turkey. A valuable place with a museum and synagogue.
Location: Istanbul Turkey
Shooting date: 9/2021
category: Amazing Place
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