イスタンブール最古のスラム街 タルラバシュ/Istanbul's oldest slum "Tarlabaşı"
【シリーズ 世界のスラム街】
2021年9月某日。
トルコのイスタンブールにある『タルラバシュ』というスラム街を訪れた。
タルラバシュは新市街地のメインエリアから道路を挟んだ向かいに位置し、観光名所でもあるイスティクラル通りから徒歩数分で行くことが出来る。タルラバシュの歴史は古く19世紀後半には貧困層の方が住むエリアとなり、現在ではイスタンブール最古のスラム街とも呼ばれている。
ちなみにGoogle Mapでこの地域を見ると、タルラバシュだけがスッポリと表示されない。決して観光客が好き好んで行く場所ではないが実際のところ、どのような雰囲気なのか調査を行うため、私はタルラバシュへと向かった。
こちらがタルラバシュ付近の様子__。
とくに変わった様子もなく、自動車や通行人で賑わっていた。東南アジアのスラムでは、物凄いコントラストで一般のエリアとスラムが分かれている場合もあるが、どうやらタルラバシュはそうではないようだ。
さっそく、適当な路地からタルラバシュ内部へと入ってみる__。
確かに観光エリアと比較すると人通りはまばらで、建物も古く歴史を感じる。しかし、見た感じでは不法占拠という形ではなく、貧困層の方が普通に住んでいるようだ。タルラバシュに住む方と何度かすれ違ったが、とくにカメラを構える私を不信に思うことは無い様子であった。
続いて、第一子供たちを発見__。
各々楽しそうに遊んでいる。いつも通り、日本から大量のカントリーマアムを持って行ったが、あまり部外者に興味がない様子で、カントリーマアムを渡すことができなかった……。
さらに内部の調査を続ける。
住宅エリアの中心部はより一層、古い建物が並んでいた。窓ガラスや扉のない建物もあり、空き家と思われる建物も多かった。
また街の外れに大量のゴミが積まれていた。
スラム街ではよく見かける光景だが、特に手が付けられている様子はなく、錬金用のゴミではないようだ。
そしてタルラバシュの中心部には食堂やモスクなどもあり、住宅エリアに比べると賑わっていた。
この辺りでは少し人の目を感じ緊張感があったので、適当に屋台の列に並びやり過ごす。私の根拠もない対策だが、スラム街ではお腹を空かせていると狙われにくかったりする……。
せっかくなので、屋台でチキンライスを購入。
とにかくお米が美味いトルコ。屋台のおじさんが丁寧に包装し、テイクアウト用にしてくれた。お値段は17トルコリラ(約224円)と安め。
その後、細かい道を10分ほどフラフラと進むとタルラバシュを抜け、滞在先のアパート近くの見慣れたモスクが視界へと入ってきた。
1時間ほどの滞在で、とくに大きなトラブルはなく、それほど緊張感のあるエリアではなかった。しかし、海外の情報サイトでは薬物や売春が行われる危険エリアとして紹介されていたのも事実。如何せん道路を挟んだ向こう側はZARAやH&Mがあるようなメインストリートのため、観光客は誤って入らないよう注意が必要だ。
最後に___。
おじさんのチキンライスは近所の公園で食べた。
鬼ケチャップと鬼マヨネーズで味は支配されていたが、お腹いっぱいになった。またカントリーマアムは水売りの少年にあげた。
おわり。
Istanbul's oldest slum "Tarlabaşı"
An area where many people live. Many of the buildings were damaged. But not all the people who lived there were bad.
Location: Istanbul Turkey
Shooting date: 09/2021
category: Slum
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