ティビダボ山の廃墟/Ruins of Tibidabo
【シリーズ 世界の廃墟】
2021年1月某日。
スペインのバルセロナにあるティビダボ山の廃墟を訪れた。
この廃墟は以前、紹介した『カジノ・デララバサダの廃墟』を訪れた際にたまたま見つけた副産物である。それほどボリュームのある廃墟ではなかったが、なかなか面白い探索ができた。
こちらが、廃墟の入口付近の様子___。
少し変わった形をしているが、恐らくアパート的な集合住宅であったと考えられる。また外壁の雰囲気からして、かなり古い時代に建てられたものだろう。
グランド部分にあたる入口は、木材などが邪魔をし、少し侵入しづらかったので、外階段より一つ上の階へと上がる___。
石材で作られた階段は時代を感じさせず、かなりしっかりとしていた。
そしてこちらが1階部分の部屋の様子___。
大量のゴミが散乱していた。また寝袋なども置かれていたことから、最近までは、誰かが住まいとして利用されていたようだ。ただ置かれた物の感じからして、現在は住んでいないようだ。
続いて内階段を使い、2階部分の調査へと進む___。
しかし、この階段が意外と苦戦した……。
階段は途中で無くなっており、変わり細い板が張られていた。写真ではそれほど感じないが、結構急であり、更に板は私の体重により、強くしなる……。これは下手すると板が割れてしまう恐れがある。仕方ないので、おじさんは四つん這いになって階段を上がることに____。
これは落ちたら、それなりの怪我は免れない。
何とか上の階へと上がる事ができ、2階の幾つかの部屋を探索した。
探索を終え、グランド部分へ戻る。
そろそろ帰ろうかと考えていると、この建物のさらに上に、別の廃墟があることが確認できた。
その門には迫力ある像が飾られており、これは期待できそうな感じではあったが、どう粘っても侵入できそうな入口が見つからなかった。また衛星画像で見ると、廃墟のすぐそばには、現役の家がある事が確認できる。リスクを感じだ私は仕方なく、こちらの物件を諦めることにした。
私は30分ほど滞在し、この場所を後にした___。
今回、このティビダボ山に来たのは別の廃墟が目的であったが、たまたま見つけたにしては雰囲気もよく、面白く探索が出来た廃墟である。2021年も世界中の素敵な廃墟を訪れたい。
最後に___。
ティビダボ山は多くの登山ルートがあり、気軽にトレッキングを楽しめる場所のようだ。また山頂付近には、様々な観光スポットがあるので、普通の観光にもオススメしたい場所である。
【サグラット・コール教会】
【ファブラ天文台】
おわり。
Ruins of Tibidabo
There were several ruins, but not all could be investigated.
Some people live in the neighborhood, so be careful.
Location: Barcelona Spain
Shooting date: 1/2021
category: Abandoned Places
- 関連記事
-